ポポカテペトル山腹の16世紀初頭の修道院群
2021年に登録された北中米の世界遺産シリーズ!
2021年分として拡大登録された、メキシコの世界文化遺産です。
元は1994年に登録されました。
今回の申請時の名称は「トラスカラの聖母被昇天大聖堂とフランシスコ会修道院の建造物群」で、ポポカテペトル山腹地域にカトリック修道会が建造した建造物群の中でも、初期のものの一つとの事です。
今回追加登録が行われた建造物群は、インカの人々が強制ではなく、純粋に協力して建設されたもののようです。
その為か、基礎基壇部分にインカの石組技術が用いられている事が特徴で、世界遺産委員会でも「文化の融合と多層性が秀逸」であると大変好評だったとの事。
イコモスは「価値の強化に繋がる」として拡大申請の承認を勧告し、世界遺産の仲間入りを果たしました。
登録資産としての名称は変わらず「ポポカテペトル山腹の16世紀初頭の修道院群」となっています。
拡大申請名にある「トラスカラ」はメキシコ中南部に位置するトラスカラ州の事と思われます。
ポポカテペトル山から見ると、北方にある州です。
今回は州都のトラスカラ・デ・シコテンカトルではなく、トラスカラ州内にある建造物が対象という事のようです。
中には州都にあるものもありそうですが…。
これで2021年に登録された北中米の世界遺産シリーズは終わり。
最後は南米に入ります。
今日はちょっとした記念の日だったので、お休みを取って都内にランチに行ってきました。
港区麻布十番にあるギリシャ料理店、「ミリュウ」さん。
ブログのタイトルと全然掠ってないですがね!!
元はフレンチのお店だったみたいなので、店名もフランス語のようです。
「中央」とか「環境」とかそういうのの意味らしい。
大きい路地にある、半地下のお店。
テラス席とかもあるので、天気の良い日とか夜間はテラスでくつろぎながら楽しめそうですね。
このお店はテレビ版「孤独のグルメ」で知って、いつか行こうと思っていました。
思っているうちにコロナ禍になっちゃいましたが…行けて良かったです。
予約を取って行ったんですが、今回は梅雨の時期という事もあったので、室内をチョイス。
何か知らんけど、晴れたので窓から日の光が差し込んでて良い雰囲気でしたけどね。
予約客の他に、予約しないでフラッと来店するお客さんも多くいた模様。
平日の昼時なのに結構客足多くて人気店なんだなぁ…と思ってました。
さて、料理です。
ギリシャ料理としてメジャーなもの、あまり聞かないもの、キプロスやトルコ等周辺地域のものと色々なメニューがありました。
どれも魅力的で色々食べたい…まぁ、1回来ただけじゃ足りないですわね。
量も普通にあるようなので、まずは4品オーダーで様子見。
ドルマーデスは米と牛肉をブドウの葉で包んだもの。
添えられているレモンをかけて、ブドウの葉ごと頂きます。
浸かっているのはオリーブオイル。
ギリシャは地中海地域なのでオリーブの生産地として有名で、オリーブオイル文化の国でもあります。
1つ1つはそんなに大きくないのですが、ご飯ものなので割とがっつり…という訳でもなく、前菜みたいな感覚で食べれます。
レモンかけると、ほんのり爽やかになって尚美味しい。
ブドウの葉はそんな大層な味がある訳ではないですが、嫁曰く「少しお茶の風味」との事。
葉脈とかありますが、しっかり調理されている為か、歯切れが良くて気になりませんでした。
このドルマーデス、ロールキャベツの原型とかって言われているらしいですね。
メリザノサラタは嫁がオーダー。
焼きナスのペーストをパン(ピタパンかな?)で頂く料理です。
ペーストに載っているのはオリーブ(多分カラマタ産?)。
ペーストのレシピは色々あるようですが、こちらでは程良くにんにくが効いた食が進む味。
ナッツっぽいのも入っていますね。
ナスは苦手なのですが、ナスの味が強くないので美味しく食べられました。
後、オリーブ。
実家が調理用油でオリーブオイルを使う文化だったので、オリーブオイルは大好きなんですが…オリーブの実は独特の味なのでそこまで得意ではなかったり。
でも、このオリーブ、生だからだと思うけど、あっさり瑞々しくて美味しかったわ。
続いてやってきたのがこちら、ギリシャ風サラダ。
ギリシャって野菜とか果物を超食べるんだよね……という事で、キュウリ、トマト、ピーマン、紫玉ねぎ、オリーブのサラダです。
上に載っているのはギリシャの名物、ヤギとヒツジのチーズであるフェタチーズ。
チーズの上にはメリザノサラタのピタパンにかかっている、乾燥させたハーブ系の粉末がたっぷり。
ドレッシングとして、ここでもオリーブオイルがかかっています。
ちょっと爽やかな感じがするので、レモン辺りと混ぜてるかも…?
フェタチーズを崩して、混ぜて頂きます。
そこそこ固い…と思ったら、割とブロック状に崩れるんですね、これ。
まぁ、見事に崩している最中から野菜達を押しのけて皿の底に沈んじゃったんですがw
トマトにしろ、キュウリにしろ、大きくカットされているのもあって食べ応えがあります。
ドレッシングがシンプルな分、食材の瑞々しい味が感じられて、「野菜を食べている」という実感が湧きますね。
そして、フェタチーズ。
旨味が強く、塩味もあるので野菜と一緒に頂くとこれまた美味い。
シンプルなサラダをぐっと引き締めてくれる名サポーターでした。
因みに、画像だと見切れていますが、サラダと一緒にフランスパンも出てきました。
フランスパンなので当たり前ですが、パッリパリで千切ると粉が辺りに散らばります…w
ギリシャ風サラダと一緒に食べたり、メリザノサラタの焼きナスペーストを乗っけたり、ドルマーデスのオリーブオイルにディップしたりして楽しみました。
そして、最後の4品目にやってきたのがこちら。
ムサカ。
ギリシャ料理の中でも有名なメニューの一つで、ナスとミートソース、じゃがいも、ホワイトソース(ベシャメルソースかも?)をオーブンで焼いたものです。
各食材を層のように重ねて焼いていて、グラタンとかラザニアみたいな感じ。
トルコやエジプト等でも食べられる、地中海の東側地域でポピュラーな料理。
今回のムサカはとてもオーソドックスな材料を使っていますが、ギリシャ国内では色々なバリエーションがあるようです。
いやぁ、ムサカ美味しいよね…!
ホワイトソースはこんがり焼き目が付いていてパリパリ。
ナスとジャガイモの間にミートソースが挟まっていて、コクと旨味が全体に広がっています。
これは美味いわ。
また食べたいやつ。
…という所で、最初にオーダーした4品を食べ終わりました。
シェアして食べてたのもあって、まだ少し余力ありそうだ…という事で、1品追加。
キプロス名物、ハルミチーズを焼いたものです。
こちらもレモンをかけて頂きます。
ハルミチーズはフェタチーズと同じく、ヤギとヒツジのチーズ。
セミハードタイプのチーズで、モッツァレラチーズのような層構造になっているものの、かなりしっかりしています。
融点が高いようなので、焼いても溶けだしたりしません。
かなりしっかりしているけど、層構造だからかナイフでのカットは簡単です。
食感はかなりしっかりしていて、噛むとモキュモキュと音がするくらい。
フェタチーズと同じようにしっかり塩味があって、濃厚な味わいなので食べ応えがあります。
ヤギ乳とかヒツジ乳だから多少クセが強いんだろうけど、旨味が凄くて全然気にならん。
っていうか、こりゃあ美味いわ。
フェタチーズもそうなんだけど、チーズ好きにはたまらん。
…という所で、ご飯ものはひと段落。
本当はイカのフリットとかカニのスパナコピタとか食べたかったんだけど…。
サントリーニ島行った時のフリット、柔らかくて美味しかったよなぁ。
っていう事で、食後のデザートです。
嫁のオーダー、チーズケーキ。
メニュー名は「古代ギリシャのレシピから考案したシェフオリジナルのチーズケーキ」。
外観は固めのプリン。
見た目の通り、ぎゅっと詰まっていて濃厚な味わい。
ほぼプリンなんだけど、間違いなくチーズケーキでしたわ。
これは美味いな…。
付け合わせのオレンジで、サントリーニ島での朝食を思い出す等。
食べきれないくらいめっちゃ果物出て来たんだよな。
こちらは俺がオーダーしたバクラヴァ。
有名なギリシャ料理のうちの一つである、甘いお菓子。
その発祥はトルコのようで、中近東や中央アジアでも食べられているとの事。
シロップとバターを大量にぶっかけたクレープみたいなお菓子で、小麦粉を使ったフィロ生地というパイ生地みたいな薄い生地を重ねて焼いたもの。
フィロ生地の間にピスタチオやクルミ、ヘーゼルナッツ、アーモンドといったの果実類やナッツ類を刻んで挟んでいます。
シロップを大量にぶっかけるので、下層のフィロ生地はシロップ漬けみたいになっていて噛むとシロップがじゅわ~っと染み出してきます。
上層のフィロ生地はバターの影響か、サックサク。
刻んだ果実類・ナッツ類もあるので、食感の変化も楽しめます。
その製法からめちゃくちゃ甘いんだけど、後に残らずスッキリとした甘さ。
くどくないので、これは沢山食べても飽きないやつだわ。
いやぁ、美味しいわ。
デザートのお供に、有機栽培トラジャコーヒー。
バクラヴァの甘さの余韻が残っている時に飲むと相性凄い良い。
因みに、インドネシア・スラウェシ島で栽培されている、希少なコーヒーらしいです。
欧州ですらなかった!w
香りが凄いあるのと、苦味が強いんだけど苦いだけじゃなくてあっさりもすっきりもしていて、多面的なコーヒーだった。
嫁もデザートのお供を頼んでいましたが、こちらはエスプレッソを頼んでました。
どちらにしろ、甘いものに合う濃いコーヒーである。
さて、小麦粉や果実を使ったデザートも食べた事だし、大満足。
締めにもう1品。
これも有名よね、ギリシャヨーグルト。
ちょっと固めの、濃厚なヨーグルト。
そこに、タイムの花のはちみつがたっぷりかかっています。
添えられているのは多分アメリカンチェリー。
そう言えば、ギリシャははちみつも有名でしたね。
サントリーニ島にもはちみつ屋さんあったし、実家へのお土産で買ったわ。
地中海性気候で水分が少なく、糖度が高いとか何とか。
ギリシャヨーグルト、ヨーグルトとしての酸味も当然あるので、はちみつと混ぜ混ぜして良い感じになります。
濃厚だけどさっぱりしてるから、締めに丁度良いよね。
…という事で、ごちそうさまでした!
また行きたいな…。
お会計の時、鞄からボクカワウソがコンニチハしていた事に気付かなかったんだけど…
お店のマスターから「それ何ですか?」って訊かれて、「カワウソです」って答えました。
嘘は言っていない。
なんたって、カワウソだからね。
お店のマスター「最近、カワウソ飼うのが人気らしいですね~」
ワイ「そうそう、可愛いですよね!」
と続くのでしたw
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