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2021年3月28日 (日)

春の砂嵐

天気も良かったし、花見でも行こうかと思ってたけど…結局ゴロゴロして過ごしてしまった。
明日雨らしいけど、ちょっと行って来ようかなぁ。




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日付変わってから食べたけど、金曜日判定だから良いか。


21_3_28_peyang_rg
そして、今日の夕方ご飯。





お船の話。
21_3_24_umikaze_damage
駆逐艦 海風 春のお出かけモード。

次の改二改装は航巡 最上っぽい。
菱餅任務でカタパルト配りつつ次の改二改装はコンバート改装するよつってるから最上にカタパルト使うの確定じゃん…みたいに思ってる。
鈴谷と熊野みたいに軽空母化と航巡改二とでコンバートですかね。
で、軽空母化するのにカタパルト使う感じ?

…そういや、軽巡 矢矧の改二改装も春つってたな。
一緒に来たりするか??

そして設計図は足りないだろうなぁ。








いよいよF1の2021年シーズンが始まります!!

まずは恒例のチーム紹介から。


メルセデスAMG
メルセデスAMG・ペトロナスF1チーム/ドイツ
本部:イギリス・イングランド・ノーサンプトンシャー州ブラックリー、ノーサンプトンシャー州ブリックスワース

ダイムラー/メルセデス・ベンツCEO:オラ・ケレニウス
チーム代表:トト・ヴォルフ
最高技術責任者:ジェームズ・アリソン

ドライバー
No.44 ルイス・ハミルトン/イギリス
No.77 バルテリ・ボッタス/フィンランド

リザーブドライバー
No.27 ニコ・ヒュルケンベルグ/ドイツ
ストフェル・ヴァンドールン/ベルギー
ニック・デ・フリース/オランダ

ブランドアンバサダー
エステバン・グティエレス/メキシコ

マシン:W12
パワーユニット:メルセデス Mercedes-AMG M12 E Performance

発表時のマシンは昨年マシンW11からアップデートされた箇所が随所に確認されていましたが、リア周辺、特にフロアの辺りは露出させないようにしていました。
今年のレギュレーションではシャシーのアップデートに制限が課されており、各チームが2つ所持している「開発トークン」を消費する事で作業する事が可能ですが、多くのチームと違い、メルセデスはマシンのどの部分にトークンを使用したかを非公開としています。
ノーズは昨年マシンでも採用されていたスプーンのような形状を継続。ノーズ脇にあるケープ等の形状はより複雑な形状になっているようです。
リアの変化は著しく、サイドポッド後部はリアに向かって急な傾斜がつけられています。
また、エンジンカバーの絞り込みもタイトで、下部はほぼ垂直な崖のようになっています。これは先に発表されていたレッドブルのマシンと同じような思想で、こうする事で削減されたフロア面積を稼ぎ出そうとしているようです。
冬季テストで隠されていたリア周辺が明らかになりましたが、フロアは「波状」または「貝殻状(スキャロップド)」のエッジを備えた複雑な形状をしていました。
また、パワーユニットも昨年型から発展しており、昨シーズンに発生していたMGU-Kの信頼性問題修正をはじめ、様々なアップデートが施されているようです。
おそらく、エンジンカバーに出現したミステリアスな窪みと突起はこのパワーユニットの変更が要因と見られています。
発表会の際。「サスペンション、冷却システム、パワーユニットなどのエリアの改善とともに、かなりの空力変化がもたらされている。」とのチームコメントが出されています。

マシンカラーリングは人種差別反対運動をサポートする為に施した去年のブラック塗装を継続し、引き続き「ブラックアロー」として参戦。ただ、去年とは異なり、マット塗装に変更されています。
そして、エンジンカバー部分は伝統色であるシルバーに塗装されており、ブラックとのグラデーションになっています。
エンジンカバーに散りばめられているのは、昨年の「スリー・ポインテッド・スター」から「AMG」のロゴへ変更。このロゴはボディ側面などにも見られます。
チームの非常勤会長で一昨年亡くなったニキ・ラウダを偲ぶ赤い「スリー・ポインテッド・スター」は吸気口の下、ハローの基部に配置されていました。
フロントとリアウイングのフラップ、ミラー上面にはタイトルパートナーであるペトロナスのコーポレートカラー、グリーンを配置。この「ペトロナス・グリーン」はボディ側面に入れられているラインの色としても使われています。
今年はそのラインに寄り添うようにシルバーのラインが入っており、10年以上続いているメルセデスとペトロナスのパートナーシップを表しているようです。
そして、フロントとリアウイングの翼端板内側、マシン上部の吸気口周辺はメインパートナーであるイネオスのコーポレートカラー、赤にペイントされています。
ハローはボディと同じくブラックでカラーリング。上部のカラーリングはドライバーによって異なり、ボッタスがペトロナス・グリーン、ハミルトンが彼を象徴する色であるパープルでペイントされています。

ドライバーは引き続きハミルトンとボッタスのコンビ。
ボッタスはここらでそろそろハミルトンとチャンピオン争いしたい所。ハミルトンは前人未踏の8度目のワールドチャンピオンを目指します。
尚、ハミルトンは今までと異なり、自分から望んで1年契約を結んでいます。
色々な要素が絡んだ結果のこの決断のようですが、トトは早い段階から次の契約に向けて話し合うつもりだとしています。

シェイクダウン(慣らし走行)をスキップして臨んだ冬季テストでは、ギアボックストラブルを初め幾つかのトラブルに見舞われ、周回数・最高速度共に全チーム中最下位の記録。
また、テスト最終日にハミルトンが2度のスピンを喫したり、ボッタスのコメントが芳しくなかったりと問題を抱えていたようです。
ただ、周回数最下位と言えど304週はしているので、そこまで低い周回数という訳ではなさそう。
また、リアウイングの仕様とか搭載燃料量、使用タイヤ等が各チーム毎に異なるので、最高速度面から言っても、今季のメルセデスが速くないとは言えません。
実際、レッドブル陣営はメルセデスが三味線を弾いているのではないかと疑っており、優勝候補筆頭は変わらずメルセデスだ、と繰り返し述べています。
仮にテストで本当に苦しんでいたとしても、メルセデスはチーム力が高いので、開幕戦に大きなアップデートを持ち込んだり、テストで見つかった不具合を大きく修正したりして、持ち直してくると思います。


レッドブル
レッドブル・レーシング・ホンダ/オーストリア
本部:イギリス・イングランド・バッキンガムシャー州ミルトンキーンズ
グループ会長:ディートリッヒ・マテシッツ
モータースポーツアドバイザー:ヘルムート・マルコ
チーム代表:クリスチャン・ホーナー
最高技術責任者:エイドリアン・ニューウェイ
技術責任者:ピエール・ワシェ
ホンダ マネージングディレクター:山本雅史
ホンダ テクニカルディレクター:田辺豊治

ドライバー
No.11 セルジオ・ペレス/メキシコ
No.33 マックス・フェルスタッペン/オランダ

リザーブ&テストドライバー
セバスチャン・ブエミ/スイス
No.23 アレクサンダー・アルボン/タイ

マシン:RB16B
パワーユニット:ホンダ RA621H

新車発表会時はほぼ昨年型マシンに今季のカラーリングを施したものだったが、幾つか興味深い変化が起きているようでした。
サイドポッドの後方は昨年よりも絞り込まれており、エンジンカバー周辺も絞り込みが激しく、ほぼ垂直な壁のような構造になっています。
これは変更されたパワーユニットやギアボックスの小型化から来ているようです。
また、フロアの後端に昨年末のレース週末でテストされていた新型フィンが装備されているのが確認されています。
そして、昨年後半に導入したシングルピラータイプ(支柱1本)のリアウイングが継続されているようです。
報道では、開発トークンを新型ギアボックスを含むリア周辺に使用したと報じていました。
これは昨年マシンが一貫してリアの安定性が悪かった為、その部分を修正する必要があるからだと思われます。
冬季テストにおいて、チームが隠していたと思われるソリューションの1つがお披露目されました。フロアの後端が極端に上向いているという中々見ないような気がする構造になっているようです。
パワーユニットのRA621Hは「新骨格」という程、手を加えているようです。その結果、パワー・信頼性が向上し、パッケージとしてもコンパクトになったようです。
変更点については、ICE(内燃エンジン)の燃焼室を高効率にした事、それに伴うMGU-Hのパワー引き出しバランス調整等のようです。MGU-Kについては大きく変えていないとの事ですが、その言い方だと少し調整している感じですね。
具体的には「カムシャフト(卵型の「カム」を備えた、バルブを動かす為のシャフト)のレイアウトを大幅にコンパクト化し、位置も地面に近い方に下ろしている」そうで、その結果「バルブの挟み角(バルブアングル)等が変わったので、燃焼室の形状が大きく変更されている」との事。」
これにより、非常にコンパクトになり、重心も下がり、カムシャフトの上の空気の流れ方も変わった為、自由度が増したとコメントされています。
また、「ボアピット(隣り合うシリンダーの中心間の距離)を縮めた」事もコンパクト化に繋がっている」ようです。片バンク3基あるシリンダーそれぞれの距離を縮めているので、かなりコンパクトになっていそうです。
パワー向上に関しては、「クランク軸の出力を上げる方法と排気ガスエネルギーの発電量を上げる方法の2種類を同時に行う必要があるが、エネルギー保存の法則により、クランク軸の出力を上げると排気ガスエネルギーの発電量が減るので、その辺りの対策を行ってどちらも上げていく事を目指している。」とコメントされています。
詳しくないのでピンとこないのですが、こういうものは単純なものではないので、非常に頭を悩ませながらやってる事でしょう。
皆さん、「新骨格」と呼称していますが、大幅に手を加えているようなので、もはや新デザインのようですね。

カラーリングは変わらず、マット塗装のネイビーを主体に、牡牛のマーク。ノーズ先端は黄色で、両サイドに赤い牡牛。
チームとして参戦した事でスポンサーを離脱したアストンマーティンのロゴが抜け、リアウイングには大きく「HONDA」の文字が。
「HONDA」のロゴはエンジンカバーの排気孔付近にも大きく記載されています。
ハローはボディと同じくマット塗装のネイビー。

ドライバーはベッテル加入でチームを離脱する事になったペレスがアルボンに代わって加入。2007年から2013年まで在籍していたマーク・ウェバー以来となる、ジュニアプログラム外ドライバーの起用となりました。
2011年からF1に参戦しているペレスはタイヤマネジメント能力が評価されているドライバー。10年目のシーズンを迎える彼はベテランと言って良い訳ですが、新天地でどんなレースを行うか楽しみです。

冬季テストでは3日目の午後に全体最速タイムを記録。これが3日間通しての最速タイムとなりました。
周回数は下から4番目でしたが、エンジンカバーが吹っ飛んだ以外は特に目立ったトラブルもなさそうで、周回数も369周は走っているので、良いテストだったのでしょう。
実際、マルコが「チーム史上最高の出来」とコメントしている程。
周囲も高い戦闘力を持つと予想していますが、伝統的にスロースタートなチームなのでまだ分かりません。
少なくとも、例年スロースタートの兆候は冬季テストからあったけど、今年はなさそうだ。


マクラーレン
マクラーレンF1チーム/イギリス
本部:イギリス・イングランド・サリー州ウォーキング
CEO:ザク・ブラウン
チーム代表:アンドレアス・ザイドル
レーシングディレクター:アンドレア・ステラ
技術責任者:ジェームズ・キー
(アンバサダー:ミカ・ハッキネン/フィンランド)?

ドライバー
No.3 ダニエル・リチャルド/オーストラリア
No.4 ランド・ノリス/イギリス

テストドライバー
オリバー・ターベイ/イギリス
ウィル・スティーブンス/イギリス

マシン:MCL35M
パワーユニット:メルセデス Mercedes-AMG M12 E Performance

今年からパワーユニットをルノーからメルセデスに変更したマクラーレン。
マシンに構造の異なるパワーユニットを適合させる為、トークンはリア周りに使わざるを得ませんでした。
ギアボックスを変更し、電気システムや冷却システムも完全に異なる仕様になっているとの事。
また、ルノーとメルセデスではパワーユニットのレイアウトが異なるので、配置の微調整も行われているようだ。
ルノーのものとは異なり、メルセデスのものはコンプレッサーとターボが分離しており、コンプレッサーが前方に配置されているレイアウトとなっている。
この為、パワーユニットの取り付け位置が今までより僅かに後方にズレており、重量配分も変わっているそうだ。
今回、その重量配分を最適化しようと車軸ラインを後退させている可能性があるとの事。
内部的には相当変わっているけれど、見た目こそ昨年マシンとほぼ変わっていません。
ですが、細かな所ではサイドポッド周辺の表面が微妙に異なっており、サイドポッド自体も僅かに狭くなっているようです。
因みに、ノーズは幅が狭く、先端が軽いスプーン状になっているものを使用しています。
冬季テストではマシン下部のディフューザーに関して、巧妙なソリューションを搭載していた事が判明しました。
今季のレギュレーションとして、ダウンフォース削減の一環でディフューザーを短くする事を義務付けられていますが、マクラーレンはディフューザーが定められた長さより長く見えていました。
これはフロア中央部を延長する事で実現しているようですが、おそらく、フロアを延長する事でレギュレーションで定められたエリアを越えてディフューザーを取り付ける事ができるようになったからではないでしょうか。
指定エリア外なら、ディフューザーの長さがレギュレーションに沿ってなくても合法となります。

カラーリングは伝統のパパイヤ・オレンジを継続。フロントとリアのウイングフラップ、フロントウイング翼端板、サイドポッドの横面、吸気口周辺、ノーズの先端付近はブルーが塗装されています。
サイドポッドの横面は後部にレインボーカラーのラインが入れられているのが特徴。
ノーズの先端、エンジンカバーのフィンはブラック。
ハローはパパイヤ・オレンジ。
サイドポッド横面、フロントウイングのフラップ、フロントウイング翼端板にBAT(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ)が推進するキャンペーン、「A BETTER TOMORROW」のロゴが入っています。
スポンサーロゴは相変わらずあんまりないけど、コクピット横面に位置しているコカ・コーラのロゴは目立っていますね。後は、吸気口の側面にはDELLのロゴ、リアウイング翼端板にHiltonのロゴがあったりとか。
メルセデスのロゴは契約の関係上か、記載されていません。

ドライバーはフェラーリに移籍したサインツJr.に代わり、ルノーからリチャルドが加入。
ノリスとのコンビは陽気なコンビになりそうです。
サインツJr.とノリスの兄弟みたいなコンビとはまた別の楽しそうなペアですね。

冬季テストでは、上記の抜け穴ソリューションを引っ提げてはいたものの、そこまで目立っていませんでした。
最高速度は下から3番目でしたが、周回数も悪くはなく、堅実にテストをしたといった感じでしょうか。
実力を隠している可能性もあり、今季も3番目のチームになるのではないかとの見方も出ています。


アストンマーティン
アストンマーティン・コグニザントF1チーム/イギリス
本部:イギリス・イングランド・ノーサンプトンシャー州シルバーストン
チームオーナー:ローレンス・ストロール率いるコンソーシアム
チーム代表:オットマー・サフナウアー
技術責任者:アンドリュー・グリーン

ドライバー
No.5 セバスチャン・ベッテル/ドイツ
No.18 ランス・ストロール/カナダ

リザーブドライバー
No.27 ニコ・ヒュルケンベルグ/ドイツ

マシン:AMR21
パワーユニット:メルセデス Mercedes-AMG M12 E Performance

レーシングポイントは今年からブランドを変更し、イギリスの名門自動車メーカーであるアストンマーティンとして参戦して行きます。
F1にアストンマーティンの名前が連なるのは、61年振りだそうです。
チーム名変更に伴い、マシン名も昨年までのRPからAMRに変更されています。
タイトルスポンサーはアメリカのIT企業大手、コグニザントが就任。
昨年までのタイトルスポンサーだったスイスの水関連企業・BWTもスポンサーを継続しています。

マシンは昨年と同じく、メルセデス型の幅が狭く、先端がスプーン状になったノーズを搭載しています。
エンジンカバーにはメルセデスのマシンに似た突起が見られます。
また、エンジンカバーの下部が垂直な崖のような感じになっているのもメルセデスやレッドブル等と同様の処理のように思います。
昨年はメルセデスの前年度マシンに似た外観から「ピンクメルセデス」と呼ばれたこのチームのマシン。
リアをはじめ、様々な部分でメルセデスの昨年度マシンに使用されていたパーツへのアップグレードが為されているようで、シャシーはほぼ新型と言って良い程変わっているそうです。
しかも、古い型のマシンのパーツを使用している為、トークンを使用せずに済みました。節約したトークンを何処に使ったという話があんまり出てきてない気がしますが、当然別の部分で使われている事でしょう。
冬季テストではメルセデスと同様の波型シャシーを採用している事が判明。ただ、メルセデスに比べると波型の数は少ないようです。
これはおそらく、ダウンフォースを増やす目的で採用されていると考えられているようです。フロアの縁を波型とする事で、縦方向の向きの空気の渦を発生させ、フロアの密閉性を高める事でダウンフォースを生成しようという考え方から来ていると解説されています。
この波型フロアは今の所、メルセデスとアストンマーティンの2チームのみが採用。共通項はフロアの傾斜角が小さい事。
地面からフロント部分までの高さと地面からリア部分までの高さがあんまり変わらないのが特徴で、その反対がレッドブル等の高傾斜角のマシン。地面からリア部分までの高さが高く、地面からフロント部分までの高さが低いのが特徴。こちらは数年前からチームの間でトレンドになっている設計思想です。

カラーリングはアストンマーティンを象徴するブリティッシュ・グリーン。
フロントウイングの先端部分の縁、リアウイングのフラップの両端、ボディ側面下部に引かれているラインはBWTのコーポレートカラーであるショッキングピンク。
この部分、本来はアストンマーティンのカラーであるイエローで塗られる部分だったと思います。それ程までにBWTはチームにとって重要なスポンサーであるという事でしょうか。
ボディ側面にはアストンマーティンのロゴが入っています。
サイドポッド側面、フロントウイングの中央部、リアウイングにコグニザントのロゴ。エンジンカバーの排気孔付近やノーズにはBWTのロゴも見られます。
ハローの色もボディと同じくブリティッシュ・グリーンです。

ドライバーはフェラーリから放出された4度のワールドチャンピオン、ベッテルが加入。レーシングポイントを救ったペレスの代わりにストロールとタッグを組みます。
ストロールは経験豊富なベッテルから色々な事を学ぶかもしれませんね。
そして、若くて勢いのあるストロールはベッテルをプッシュして彼を奮起させるかもしれませんね。
ベッテルはヘルメットをBWTのピンク色に塗装していました。BWTはスポンサードしたチームのマシンカラー、ヘルメット、レーシングスーツをピンク色にしようとするので、ベッテルはそれに応えたのだと思います。
そして、アストンマーティンのレーシングスーツはブリティッシュ・グリーンベースですが、肩だけは鮮やかなピンク色になっています。
この部分でもBWTの影響力の高さが伺い知れます。

冬季テストでは、主にベッテルの担当時間中にトラブルが多発。
パワーユニット関連のトラブルやギアボックストラブルの他、最終日にはブースト圧を失うトラブルに見舞われ、早めにテストを切り上げなければなりませんでした。
結果、3日間の総周回数は314周と下から2番目。
ついでに、最高速度も下から2番目でした。
尚、下位3チームが全てメルセデスパワーユニットを搭載するチームでした。
そんなこんなで、実力がどれくらいかも分からないのが今季のこのチーム。去年を考えると強そうな気がしますが、果たして「グリーンメルセデス」と呼ばれるんでしょうか。


アルピーヌ
アルピーヌF1チーム/フランス
本部:フランス・ヴィリー=シャティヨン
エンジン部門:イギリス・イングランド・オックスフォードシャー州エンストン
ルノーグループCEO:ルカ・デメオ
アルピーヌCEO/チーム代表:ローラン・ロッシ
エグゼクティブディレクター:マルチン・ブコウスキー
レーシングディレクター:ダビデ・ブリビオ
テクニカルディレクター:パット・フライ
エンジン・テクニカルディレクター:レミ・タフィン

ドライバー
No.14 フェルナンド・アロンソ/スペイン
No.31 エステバン・オコン/フランス

リザーブドライバー
No.26 ダニール・クビアト/RAF(ロシア)

テストドライバー
周冠宇/中国

マシン:A521
パワーユニット:ルノー E-Tech 20B

ルノーグループのレーシングカーブランドであるアルピーヌにブランドを変更して参戦。ルノーの名前はパワーユニットサプライヤーとして残っています。
そして、ブランド変更に合わせて、組織改編も行われました。
ルノーでチーム代表を務めていたシリル・アビテブールが退任(ついでに退社)。新しくレーシングディレクターに就任したダビデ・ブリビオは2輪の最高峰であるMotoGPでスズキのワークスチームを率いて、ライダーズランキングとチームズランキングにおける2020年のチャンピオンシップ優勝に導いた人物です。

マシンは幅が狭く、先端に突起のない滑らかなノーズを採用。
また、開発トークンについては、焦点を当てているエリアであるマシンのリアエンドで使用していると公表しています。
冬季テストではコックピット上方の吸気口が膨らんだデザインをしていた事から、「ぽっちゃりしている」と評されました。
これはサイドポッドをスリム化する為の再設計の結果で、面積的に嵩張る冷却構造を吸気口の後ろに移動した為だと説明されています。
空力パフォーマンス的にその方が上手く機能するのだとか。
パワーユニットの「ルノー E-Tech 20B(R.E.20B)」は昨年モデル「ルノー E-Tech 20」をベースに信頼性を向上させたバージョンだそうです。
コメントによると、焦点を2022年の新パワーユニットに当てている為、今季の変更は最小限に留まっているとの事。
新パワーユニットはメルセデスのパワーユニットと同様のレイアウトにするという話もあるようですね。
ホンダのパワーユニットもそうなったし、最適解はメルセデスのようです。

カラーリングはメタリックブルーがベース。エンジンカバー後部やボディ側面、フロントウイング翼端板等に白と赤が配置され、フランスの国旗・トリコロールカラーとなっています。
チームは、「フランスとイギリスの旗の色、そしてアルピーヌの輝かしく歴史的なレーシングカラーの青・白・赤を誇らしげに表現した」とコメントしています。
因みに、フロントとリアのウイングフラップはブラックです。
ハローもボディカラーと同様のブルー。
エンジンカバーには勿論、ルノーの名前も掲載されています。

マシン名の「A521」は「1970年代に開発された、幻のアルピーヌF1・A500をオマージュして名付けられた」との事。
A500の開発者、アンドレ・デ・コルタンツはル・マン24時間やWRCの優勝マシンを数多く手掛けたデザイナー。
奇抜なデザインや流麗なデザインを得意とし、徹底した秘密主義者なのだとか。
トヨタのF1参戦にあたって開発されたテスト車両トヨタ・TF101等も彼のデザイン。

ドライバーは、マクラーレンに移籍したリチャルドに代わり、フェルナンド・アロンソが2年振りに復帰。
彼の獲得している2度のワールドチャンピオンはいずれもこのエンストンのチームに在籍している時(当時のチーム名はルノー)でした。
元メルセデスの育成ドライバーであり、このチーム在籍2年目を迎えるオコンとタッグを組みます。

アロンソも言う通り、マシン的にもパワーユニット的にも、そしておそらくチーム体制的にも過渡期にあるアルピーヌ。
冬季テストでは目立たなかったものの、堅実にテストを行えていたようですし、昨年は3度の表彰台を獲得している為、注目のチームの一つとなる事でしょう。


フェラーリ
スクーデリア・フェラーリ・ミッション・ウィノウ/イタリア
本部:イタリア・エミリア=ロマーニャ州モデナ県マラネロ
フィアット・クライスラーグループ/フェラーリ会長兼暫定CEO:ジョン・エルカン
チーム代表:マッティア・ビノット
技術責任者:エンリコ・カーディル(エンリコ・グアルティエリ)
レーシングディレクター:ローラン・メキーズ

ドライバー
No.16 シャルル・ルクレール/モナコ
No.55 カルロス・サインツJr./スペイン

テストドライバー
カラム・アイロット/イギリス
(ダビデ・リゴン/イタリア)
(アントニオ・フォコ/イタリア)
パスカル・ウェーレイン/ドイツ
(ブレンドン・ハートレー/ニュージーランド)

マシン:SF21
パワーユニット:フェラーリ 065/6

マシンはノーズ周りが微調整されているようで、フロントウイングの支柱デザインやノーズ上面に装着された4連フィン等が特徴的だと思います。
そして、新しいリアサスペンションやギアボックスを搭載する等、リア周りに開発トークンを使用しているとの事です。
リアのボディワーク的にも多くの変更が施されているようで、新しいギアボックスと相まってよりタイトで絞り込まれたデザインになっています。
また、ギアボックスを新造する過程で、去年のマシンで指摘されていたねじれ問題にも対処しているとの事でした。
フェラーリは昨シーズン中に今シーズン向けのフロアコンセプトを試しており、そのフロアをベースとしたものが搭載されていると思われます。
空気抵抗を減らす為に気流を制御するセクションや乱流をフロアに沿わせ続ける為のセクション等が搭載されているようだ。
これはおそらく、昨年度マシンの弱点の1つであった空気抵抗が大きいキャラクターから脱却しようと試みた結果だと思います。
冬季テストでも新ソリューションが確認されており、後述の大きなリア排気孔をはじめ、ギアボックスに接続されたサスペンション周りや階段状になったフロア、新しいディフューザー等が見られたようだ。
今季型パワーユニット、「フェラーリ 065/6」は昨年のパフォーマンス不足を受けて設計を一新。
直線スピードが向上したとされている。
だが、排気孔が目立つエンジンカバーの形状から、吸排気に気を配らないと信頼性問題が発生する可能性があるパワーユニットなのではないかと考えられているようだ。

マシンのカラーリングは勿論フェラーリ・レッド。
今年はエンジンカバーの後ろ半分とリアウイングがバーガンディに塗られ、ツートンカラーとなっています。
このバーガンディ、おそらく去年のフェラーリ70周年を記念した特別カラーリングの色だと思います。
エンジンカバーにはチーム名にも入っている「Mission Winnow」のロゴが蛍光グリーンで掲載されています。
中々目立つカラーリングになった理由について、「Mission Winnow」を広告するフィリップモリスの広報担当者は「グリーンスクリーン(映画等の撮影時に合成しやすいように背景にするアレ)と同じように、グリーンの矢印は可能性を表しており、新しい地平を想像する機会を開くもの」と説明しています。
訳が直訳だろうからちょっと分かりにくいんだけど、敢えて目立つグリーンにする事によって、見てる人の想像力を刺激する狙いがあるとかそんな感じでしょうか。
…ところで、国によってはタバコ企業のサブリミナル広告だとして禁止する所もあると思うけど、今年はどうなるかなぁ。
ハローはブラック。フェラーリはハローに塗装しない事が多い印象。

ドライバーはベッテルがチームを離れ、マクラーレンからサインツJr.が加入。元レッドブルドライバーによるバトン繋ぎとなりました。
フェラーリの育成アカデミー出身のルクレールとコンビを組んで行きます。

冬季テストでは404周と10チーム中3番目の周回数を記録。
タイム面でもサインツJr.が全体の3番目タイムを記録し、昨年度の課題の1つだった最高速度も10チーム中2番目の速度を記録とかなり持ち直している印象。
ここまで改善しているにも関わらず、マクラーレンはフェラーリがまだ三味線を弾いていると考えている等、まだまだ分からない状況だ。


アルファタウリ
スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ/イタリア
本部:イタリア・エミリア=ロマーニャ州ラヴェンナ県ファエンツァ
モータースポーツアドバイザー:ヘルムート・マルコ
チーム代表:フランツ・トスト
テクニカルディレクター:ジョディ・エジントン
ホンダ マネージングディレクター:山本雅史
ホンダ テクニカルディレクター:田辺豊治

ドライバー
No.10 ピエール・ガスリー/フランス
No.22 角田 裕毅/日本

リザーブ&テストドライバー
セバスチャン・ブエミ/スイス

テストドライバー
No.23 アレクサンダー・アルボン/タイ
セルジオ・セッテ・カマラ/ブラジル

マシン:AT02
パワーユニット:ホンダ RA621H

アルファタウリは開発トークンを使用せずにレッドブルの昨年型マシンの構造を導入できる立場にあったものの、今季型マシンは昨年マシンAT01のリア周りをそのまま使用。これはレッドブルの昨年型マシンが不安定なリアを抱えていた事による決定のようです。
その為、リアの変更点は今年のレギュレーションに合わせた変更と、それに伴うダウンフォース不足を補う空力パーツ変更くらいのようです。
その代わり、開発トークンをノーズとフロントサスペンション周りに使用しています。
その結果、ステアリング周りの一部は去年のレッドブルが使用していたものにアップデートする選択をしたとコメントされています。
アップデートされたサスペンションの構造は2019年にレッドブルが走らせていた構造と同じものが採用されている事が分かっています。
一方、ノーズは新車発表時では昨年スペックのものが装着されていましたが、その後の試走で全く新しいノーズを装着している姿が見られました。
このノーズは昨年度のものと異なり、先端に突起のない丸い形状と狭い幅を備えており、より昨今のトレンドに沿った形となっています。
また、ノーズの周辺も変化が起こっているようで、下部のデザインにその傾向が見られるようです。
フロントウイングもノーズのリニューアルに伴って変更されており、各フラップの中央部がスプーンのように湾曲していました。
ウイングの中央部である取り付け支柱近辺と左右のフラップ部で段差がつけられているのも空力的に考えられたものと思われます。
その他、マシンの後部で気流を区分けする為の空気の渦を作り出す構造が見られるようです。

カラーリングは昨年と同じマット塗装のネイビーとホワイト。
マシンの下半分がホワイトで上半分がネイビーと、ネイビーの割合が増えています。
サイドポッド下部にHONDAの赤いロゴの他、リアウイングにもロゴが掲載されています。
ハローはネイビー。

ドライバーはクビアトに代わり、レッドブルとホンダの育成ドライバーで2020年のF2でランキング3位となった角田が昇格。
2009年から2014年まで参戦していた小林可夢偉以来7年振りとなる日本人ドライバーの登場です。
彼は2017年に日本のF4選手権に出場し、2シーズンを過ごした後、ヨーロッパに渡ってF3、F2でそれぞれ1年過ごし、4年でF1のシートを掴みました。。
角田は日本人ドライバー最年少となる20歳でF1に参戦する事になりますが、2000年代生まれのドライバーがF1に参戦するのは世界で初めての事だそうです。
そんな角田とコンビを組むのは、昨年のF1イタリアGPで初優勝を遂げたガスリーとなります。

冬季テストでは1日目に燃料システムトラブル等のトラブルがあったものの、終わってみると422周とトップタイとなる周回数を走り込みました。
角田は1日目の砂嵐が吹き荒れる中、印象的な走りを披露していました。2日目辺りにスピンを喫する場面もありましたが、最終日の午後に全体2番手タイムを叩き出しています。
これはDRSが早めに開いていたり、一番柔らかいタイヤを履いたりしていた等の要因はあるものの、フェルスタッペンが更新するまで一時トップタイムだったりもして本人的にも気持ち良いものだったのではないでしょうか。


アルファロメオ
アルファロメオ・レーシング・オーレン/スイス
本部:スイス・チューリッヒ州ヒンウィル
チーム創設者:ペーター・ザウバー
チーム代表:フレデリック・ヴァスール
技術責任者:ヤン・モンショー

ドライバー
No.7 キミ・ライコネン/フィンランド
No.99 アントニオ・ジョヴィナッツィ/イタリア

テスト兼リザーブドライバー
No.88 ロバート・クビサ/ポーランド

テストドライバー
タチアナ・カルデロン/コロンビア

マシン:C41
パワーユニット:フェラーリ 065/6

リザーブドライバーでポーランド出身のクビサを個人スポンサードする同国の石油企業、PKNオーレンがタイトルスポンサーを継続しており、チーム運営も変わらずザウバー・モータースポーツAGで行っているようです。
尚、2021年でザウバーの創立50周年だそうで。

アルファロメオは開発トークンをノーズやフロント周りに使用したそうです。
特徴的なのがノーズで、通常上面はフラットな事が多いですが、丸みを帯びたデザインとなっています。
また、開口部の開いた小さな突起を持つ先端部のデザインは更に複雑化しているようです。
ひょっとこノーズの左右の開口部からは何やら空力パーツで複雑な形状になった奥の様子が見られます。
昨年デビューさせた、フロントウイングの極端なフラップデザインも継続させているようです。
更に極端なデザインになっているように見えるとかなんとか。

マシンカラーリングは引き続きレッドとホワイト。
シャシーが前年マシンのマイナーチェンジ版である事を踏まえてか、エンジンカバーやサイドポッドの配色は前年マシンの配色と入れ替わっているという遊び心入り。
エンジンカバーはホワイト、サイドポッドはレッド。
ボディカラーはホワイトが主体で、リアウイングのフラップやフロントウイング翼端板、フロントウイング最下部等にレッドが見られます。
エンジンカバーにはレッドで入れられたアルファロメオのロゴと、四葉のクローバー・クアドリフォリオ。
サイドポッド、フロントウイング翼端板、リアウイングにPKNオーレンのロゴが見られます。
ハローはレッド。

ドライバーは引き続き2007年のワールドチャンピオンであるライコネンとフェラーリ育成出身のジョヴィナッツィが務めます。

尚、マシン名は昨年の「C39」から1つ飛ばして「C41」です。
これは「C40」を本来であれば新レギュレーションとなる筈だった2021年向けに設計していましたが、新型コロナの世界的流行により新レギュレーションが1年後ろ倒しとなった為、「C40」を欠番とし、「C41」と名付けられた為です。
このまま行けば、来年は「C42」ですね。

冬季テストではアルファタウリと同じでトップタイとなる422周を走破し、多くのデータを集めた事と思います。
また、最高速度では全体の3番手を記録しました。
これはフェラーリの今季型パワーユニットの能力がアップしている事を思わせる結果です。


ハース
ウラルカリ・ハースF1チーム/アメリカ
本部:アメリカ・ノースカロライナ州カナポリス
ヨーロッパ拠点:イギリス・イングランド・オックスフォードシャー州バンベリー
グループ代表:ジーン・ハース
チーム代表:ギュンター・シュタイナー
技術責任者:ロブ・テイラー/シモーネ・レスタ
チーフエンジニア:小松礼雄

ドライバー
No.9 ニキータ・マゼピン/RAF(ロシア)
No.47 ミック・シューマッハ/ドイツ

テスト兼リザーブドライバー
No.51 ピエトロ・フィッティパルディ/ブラジル

テストドライバー
ルイ・デレトラズ/スイス

マシン:VF-21
パワーユニット:フェラーリ 065/6

ハースは今年からロシアの企業であるウラルカリと複数年のタイトルスポンサー契約を結び、「ウラルカリ・ハースF1チーム」として参戦します。
ウラルカリはドミトリー・マゼピンが創業者である世界最大の多国籍科学企業で、肥料等の生産販売を行っているようです。
タイトルスポンサーを獲得はしたものの、マシンは実質昨年度マシン「VF-20」とほぼ変わりがないようです。
ドライバーが違うので厳密には比べられないですが、フェラーリのパワーユニットの変わり具合がダイレクトに見られるチームなのかもしれません。
チームは今年のマシンに集中する代わりに、レギュレーションが変わる2022年度マシンの開発に注力しているとしています。

マシンカラーリングは前年までとガラリと変わり、タイトルスポンサーのウラルカリカラーのホワイト・レッド・ブルーの配色となりました。
ホワイトをベースとしており、エンジンカバーやノーズ下部、ノーズ先端、フロントウイングのフラップ等にブルーとレッドのラインが入っています。
これはロシアの国旗の配色と同様のものとなっており、物議を醸しました。
ロシアは2014年冬季オリンピックでの国家ぐるみのドーピングと隠蔽を調査された結果、4年間国際的な主要大会からロシア選手団を除外する裁定が下されています。
また、2020年12月にはこの件でスポーツ仲裁裁判所(CAS)がロシアのアスリートは今後2年間世界選手権大会に出場する事を禁止するとの判決が出されていました。
この期間中、ロシアのアスリートはロシア人として大会にエントリーする事もロシア国旗や国章等を掲げる事も国歌を流す事もできません。
ですが、今回のマシンカラーリングはロシア国旗を連想させるので、物議が醸される事になりました。そして、早速世界反ドーピング機関(WADA)がこの件で調査に入ったとの事。
…まぁ、ウラルカリはコーポレートカラーですよって主張できるので、抜け穴を突いた感じですね。F1界で規約の抜け穴を突くのは普通の事ですが、まぁ、これはサブリミナル広告と同じだよなぁ。
尚、サイドポッドとリアウイングにはハースのロゴがあります。
ハローはホワイト。

ドライバーはグロージャンとマグヌッセンに代わり、2人のルーキーを起用。
2020年のF2でシリーズチャンピオンに輝いたミック・シューマッハと、同ランキング5位のマゼピンというラインナップとなります。
ミックはF1における伝説的なドライバー、7度のワールドチャンピオンであるミハエル・シューマッハの息子です。
F1に昇格するにあたって、略称を父親と同じ「MSC」としています。どちらもファーストネームがM始まりである事で実現した、父子の繋がりを示すものですね。
マゼピンはロシア人としてエントリーできないので、中立国選手として見なされます。
表記的には「RAF」表記となるようですが、これは「Russian Automobile Federation(ロシア自動車連盟)」の略称です。
マゼピンは2022年末までロシア人として参戦できません。

冬季テストでは特にトピックスがなかったものの、普通にテスト出来ていたように思います。


ウィリアムズ
ウィリアムズ・レーシング/イギリス
本部:イギリス・イングランド・オックスフォードシャー州グローブ
チーム創設者:フランク・ウィリアムズ/パトリック・ヘッド
ウィリアムズCEO:ヨースト・カピト
チーム代表:サイモン・ロバーツ
テクニカルディレクター:フランソワ-グザヴィエ・ドゥメゾン
シニアアドバイザー:ジェンソン・バトン/イギリス

ドライバー
No.6 ニコラス・ラティフィ/カナダ
No.63 ジョージ・ラッセル/イギリス

リザーブドライバー
No.89 ジャック・エイトケン/イギリス・韓国

テストドライバー
No.45 ロイ・ニッサニー/イスラエル
ジェイミー・チャドウィック/イギリス

マシン:FW43B
パワーユニット:メルセデス Mercedes-AMG M12 E Performance

昨シーズン途中にチーム創設者であるウィリアムズ家がチーム運営から手を引き、アメリカの投資会社であるドリルトン・キャピタルが運営を引き継ぎました。
今年は同社の運営による初のフルシーズンとなります。
タイトルスポンサーだったロキットを失っていますが、チームの再編は着々と進んでいるようです。
チーム代表は昨シーズン、副代表のクレア・ウィリアムズが離れた後暫定で代表をしていたサイモン・ロバーツが続投。
CEOにはフォルクスワーゲンのパフォーマンスカー部門を率いていたり、マクラーレンF1でCEOを務めていたヨースト・カピトが就任。
ポルシェやフォードでも働いており、レーサー上がりでもあります。
また、シニアアドバイザーとして2009年ワールドチャンピオンのバトンが加わっています。
彼は2000年にウィリアムズからF1デビューしました。
そして、つい先日ですが、テクニカルディレクターとしてフランソワ-グザヴィエ・ドゥメゾンの加入を発表しました。
彼はフォルクスワーゲンのWRC車両「ポロ R WRC」の開発責任者だったそうです。
「ポロ R WRC」と言えば、セバスチャン・オジェとのタッグで2013年から2016年までチャンピオンシップを4連覇している印象的なマシンです。

マシンについて、開発トークンを使用しない事を選択したと語られていますが、空力のアップデートと軽量化が施されているようです。
レギュレーションによって削減されたダウンフォースを取り戻す為の作業やより効率的なマシンにする為の作業が行われたそうで、目に見えない範囲で昨年マシンとは大幅に異なるとコメントされていました。
また、ブレーキダクトやディフューザー周りは大幅に再設計しているとの事。
ノーズは昨年と同じものだが、先端がブラックのカラーリングなので突起が見難いです。
尚、開発トークンのうち1つは昨シーズンに既に使用しており、残り1つを使わずにおいたとか。
冬季テスト後、ハース陣営からは「ウィリアムズに上回られるかも」と言われています。

カラーリングはホワイトとブルーのツートンカラー。
マシン前部がホワイトをベースに、後部がブルーをベースにしています。
ボディの左右には水色とオレンジのラインが差し色で入っており、オレンジのラインはサイドポッドの縁にも入れられています。
サイドポッド後部からエンジンカバーにかけてはブルーのベースに水色のゼブラ模様となっており、まるでジンベエザメのようです。
エンジンカバーは後部に行くにつれてベースがネイビー、ブラックと変化して行き、ネイビーの部分にはオレンジのラインが入っています。
ホワイト・ブルー・オレンジ(イエロー)の配色は1992年にナイジェル・マンセルが駆ったFW14Bを連想させるといた意見もあります。
現に、チームはこのカラーリングについて「我々の信じられない程の過去を認め、ウィリアムズのDNAの核心に残っている精神、意欲、モチベーションを保持しながらも、未来を見据え、グリッドの最前線に戻ると言う我々の長期的な野心を示している」とコメントしていますので、FW14Bをはじめとした過去の名車を連想させる狙いがあったようですね。
エンジンカバー上部にはホワイトでウィリアムズのロゴが入っています。
そして、ノーズの先端左右にアイルトン・セナのロゴを入れる伝統は継続されているようです。
ハローはブラック。

ドライバーはラッセルとラティフィが続投。
ラッセルは再び良い走りを続けて、アピールを継続したい所だと思います。
また、テストドライバーとして女性ドライバーのチャドウィックが加入しています。
彼女は2019年に初開催された女性のみのレーシングシリーズ「Wシリーズ」の初代チャンピオンです。
また、同シリーズ初のポールシッターであり、初の優勝者でもあります。当然、初のポール・トゥ・ウィン達成者です。

冬季テストでは、全チーム中唯一、テストドライバーがドライブする機会を与えたチームでした。
3日間しかないので、各チームともレギュラードライバーが1日半ずつドライブしていた所、ウィリアムズはテストドライバーのロイ・ニッサニーが初日をドライブ。
レギュラードライバーのラッセルとラティフィは2日目と3日目に登場し、丸1日走り込みました。
これは契約上の理由である可能性が高いようです。




F1開幕戦バーレーンGP予選!!

あ、風が強いな。
1コーナー内側にあるVIPタワーがアルピーヌのロゴ表示してる。

F1デビュー戦のミック・シューマッハ。
先日22歳の誕生日を迎えたそうだけど、父親のミハエルと同じ年齢でのデビューなんだって。


Q1
真っ先にウィリアムズのラッセルがコースイン。
チームメイトのラティフィ、ミックとマゼピンのハース勢もコースイン。

ラッセルはタイムを記録せず、ガレージに戻っています。
マゼピンが最終コーナーでリアを失ってスピン。
2021年最初のタイムを記録したのはミックでした。

残り12分半、続々とマシンがコースイン。
…コース図のマシンを示すマーカーが寒色だらけで見分けがつかんwww

メルセデスAMGのボッタスがトップタイム!
その後方にいるハミルトンの方が速いな…トップタイムだ!
ここでレッドブルのフェルスタッペンがトップ!
アルファタウリのガスリーが3番手につけています!
…ふぁっ?!
ガスリーのチームメイト、ルーキーの角田が2番手タイム!
レッドブルのペレスもボッタスを上回る5番手につけていて、ホンダPUユーザーは滑り出しが順調のようです。

残り1分切った。
えー、もうQ1終わりじゃん。
18分あっという間と感じたの、久々だわ。

チェッカー!
おぉ、ラッセルが7番手に入ってきた!!
ここで黄旗!
あーっと、マゼピンが1コーナーでスピン!
アルファロメオのジョヴィナッツィがジャンプアップして7番手タイム!!
チームメイトのライコネンも11番手タイムだ。
アルピーヌのアロンソが7番手に入った!
チームメイトのオコンは15番手とノックアウトギリギリ。
アストンマーティンのストロールが12番手タイムを出し、これでオコンがノックアウト。
チームメイトのベッテルは…あれ、18番手だ。
チーム移籍後の初戦はまさかのQ1ノックアウト。

黄旗絡みでアストンマーティン勢に審議?
セクター1で減速してなかったとかそういうやつかな。

サインツJr.のリプレイ。
アタック中にエンジン止まってコース上で停止していました。
彼は15番手で何とかQ2進出しています。
また、エンジン再始動できたようで、ガレージに戻れています。


Q2
のっけから続々とマシンがコースイン。
メルセデス勢、レッドブル勢、マクラーレン勢はミディアムタイヤ。
少しタイミングを置いたアルファタウリ勢もミディアムタイヤだ。
アルファタウリ陣営、強気で来たな。
他のチームはソフトタイヤでアタックしていますね。

フェルスタッペンの無線。
短いピーが入ったな。
…無線のケーブル引っこ抜いちゃったらしい。

1回目のアタックを終え、ハミルトン、フェルスタッペン、ボッタスの順。
ガスリーはセクター1で全体ベストを叩き出すも、9番手タイム。
角田は10番手タイムともう少し上に行きたい所。

フェラーリはサインツJr.がQ1に引き続き、チームメイトのルクレールを上回っています。
移籍組な訳だけど、マシンをしっかりモノにできている感がありますね。

ペレスとマクラーレンのリチャルドがトラックリミット違反でタイム抹消。
もう1度アタックしなければなりませんね。。

残り3分、各車ともラストアタックの為にコースインしています。
アルファタウリ勢はあくまでミディアムタイヤで行くのか…!
ガスリーは先程ファステスト出したセクター1でタイム更新ならず。
後のセクターの為にペースを抑えてるようにも思える。

ペレスが4番手タイム!
ガスリーは3番手タイムだ!
ボッタスは2番手タイム!
角田はタイムを更新できず、10番手のまま。
ここでジョヴィナッツィが6番手!
これで角田がノックアウト。
チェッカー!
ルクレールがトップタイム!
サインツJr.がそれを上回ってトップタイム!
アロンソはしっかり7番手に入ってQ3進出だ!
リチャルドが5番手タイム!
ノリスはリチャルドを上回る4番手タイム!
これでペレスがノックアウト。

ペレスの無線。
ピー
ピー
レッドブルとしてはまた単騎になってしまったので、辛い所か。


Q3
今までと同じように、続々とコースイン。
ルクレール、アロンソ、ストロールはガレージで待機中。

マクラーレン勢とサインツJr.は中古のソフトタイヤでアタックする様子。
フェラーリはルクレールを1アタックのみにして、作戦を分けてきていますね。
中古のソフトでアタックしたボッタスはガスリーに遅れを取って2番手。
ハミルトンがトップタイム!
フェルスタッペンがそれを塗り替えてトップタイム!

残り3分15秒。
開幕戦の予選、ラストアタックの時間です!
フェルスタッペンの無線。
ギアにトラブルが出てるの?
確かに、Q1でフロアを縁石に擦ってたりしてたけど。
ここでアタックをしていたストロールがタイムを出し、6番手につけました。
先に出ていたストロールとは異なり、ルクレールとアロンソはこのラストアタックの時間に他のマシンと一緒に出てきましたね。

ハミルトンがセクター1全体ベスト!
フェルスタッペンがそれを塗り替えてセクター1全体ベスト!
チェッカー!
ハミルトン、セクター2は少し遅れた!
フェルスタッペンはセクター2も全体ベストを出している!
ボッタスは3番手タイム!
ハミルトンがトップタイムを出しました!
ガスリーは4番手だ!
フェルスタッペンがハミルトンを上回り、トップタイム!
1分28秒997、ハミルトンとは0.3秒差!
レッドブルガレージ、大盛り上がり!!
ルクレールがガスリーを上回って4番手!
サインツJr.は6番手!
ノリスが6番手に!
アロンソは9番手だ。

静まり返るメルセデスガレージ。
ハミルトンのフィジオ、アンジェラの顔が。。

フェルスタッペン、キャリアで4回目となるポールポジション獲得!
年を跨いで2戦連続です!

ホンダが開幕戦でポールを獲得したのは1991年アメリカGPでマクラーレン・ホンダのアイルトン・セナが獲得して以来30年振り。


インタビュワーはDC先生!!
本日、50歳の誕生日!!

流石に嬉しそうなフェルスタッペン。
「1回目のランが十分ではなかったので」
…1回目もトップタイムだったよね、キミ?!
最後に「誕生日おめでとう!!」と言っています。

ハミルトン、こういう時の感情は読み取れないんだよなぁ。
「レッドブルに対しては僅差ですから、まだまだ行けます。」

ボッタス。
開幕お誕生おめでとうwww
「悪くはなかったんですけど、上を目指していたので。」
「上手くチームで連携が取れると良いと思います。」
これは昨年みたいにフェルスタッペンに対して2台でプレッシャーをかけるという宣言ですね。


フェルスタッペンがDC先生に誕生日ケーキを持ってきたぞ…あっ、顔面ケーキをお見舞いwww
そして全力で逃げるフェルスタッペンwww

コース上の電光掲示板にもハピバって映し出されてるwww


フェルスタッペンのポールアタックリプレイ。
決まってる時のハミルトン程じゃないけど、ステアの修正少ないな。


ポールポジションからはマックス・フェルスタッペン/レッドブル
2番手からはルイス・ハミルトン/メルセデスAMG
3番手からはバルテリ・ボッタス/メルセデスAMG
4番手からはシャルル・ルクレール/フェラーリ
5番手からはピエール・ガスリー/アルファタウリ
6番手からはダニエル・リチャルド/マクラーレン
7番手からはランド・ノリス/マクラーレン
8番手からはカルロス・サインツJr./フェラーリ
9番手からはフェルナンド・アロンソ/アルピーヌ
10番手からはランド・ストロール/アストンマーティン

11番手からはセルジオ・ペレス/レッドブル
12番手からはアントニオ・ジョヴィナッツィ/アルファロメオ
13番手からは角田裕毅/アルファタウリ
14番手からはキミ・ライコネン/アルファロメオ
15番手からはジョージ・ラッセル/ウィリアムズ

16番手からはエステバン・オコン/アルピーヌ
17番手からはニコラス・ラティフィ/ウィリアムズ
18番手からはセバスチャン・ベッテル/アストンマーティン
19番手からはミック・シューマッハ/ハース
20番手からはニキータ・マゼピン/ハース






続きからコメント返信!!



炎樹さん:相当悩んだ末、ドラゴにしました。
エレキより捕まえやすかったとかいうのもあったりとかなんとか。
サンダープリズンも使ってみたかったんですけどねw
スカーフ…うーん、どうだろうか。。
あ、俺もマグマストーム好きですよw
何か育てると面白そうなポケモンいたら育てようかなぁ。
どうですかねぇ…?


コメント、ありがとうございました~!

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