地球を走る
もう6月ですね…そろそろ梅雨が始まるかなぁ。
と思ってるけど、その前にすでに夏の暑さじゃ。
昔はもうちょい爽やかだったような気がするんだけど…。
最近ホント、映画観に行く週間だなぁ…。
ここまで頻繁に映画行くの、初めて。
モータースポーツのカテゴリの1つ、ラリーを題材にした映画で、メカニックの兄と注目のスタードライバーである弟の物語。
一応、反転しておこうかな…。
架空の日本国内ラリーが舞台だけど、スーパーフォーミュラやスーパーGTみたいに、国内主体で一部海外ラウンドありっていうある種お馴染の構成ですんなりと入ってきた。
その中で、世界遺産である富山県・五箇山の合掌造りの間を縫うように走る大会とか、群馬県・嬬恋村の大会とか、福岡県の福岡市・北九州市に跨がる大会とか、魅力的なラリーが設定されていました。
そうだねぇ、お台場での大会は良いなぁ、実際に見てみたいわw
レインボーブリッジや首都高止めたりするから、実際には物流とかの関係で難しいけど…。。
そして、色々な企業とかが協賛してますね…シリーズ名もそうなんだけど、大会名であるとか、チームのスポンサーとか、本当にそれっぽくなってるから、違和感ない。
そして、トヨタに関しては全面的に協賛。
主役マシンはトヨタのヤリス(日本名ヴィッツ)。
別に、マシンの選定はトヨタがWRCに参戦するからって訳じゃなかったらしいけど、実際にWRCに参戦している車種と一緒!
ついでに、トヨタのスタッフもカメオ出演。
ライバルチームのマシンはシトロエンだったな。
他にも、MINIとか良く出てたね。
スポンサー関連もそうだけど、走行シーンとか、サービスパークでの修理や整備、表彰台、濡れたペースノートをドライヤーで乾かしたりと本当のラリー観てるみたい。
クラッシュシーンもホントに「あー、やっちまったー!」って気分になったし。
それと、沿道のお客さんや記者会見はWRCの雰囲気をモチーフにしているようだね。
実際に行われている国内ラリーはここまでお客さんも多くないだろうけど…この映画の設定だと、日本国内でもラリーがメジャースポーツであるって感じの設定になっているからね。
そうそう、記者会見のシーン、直感的なドライバーと冷静沈着なドライバーの対比があって、面白かった。
まるでF1のアイルトン・セナとアラン・プロストの対決みたいな。
後、このライバル対決で両者が目指しているのが海外ラリー…それも、最高峰のWRC。
WRC自体も言及されたり、ポスターとして登場したりと存在感ばっちり。
…まぁ、実際はいきなりWRCにステップアップするんじゃなくて、1回WRC2辺りに出場するのがスタンダードなのかもしれないけどねぇ。
ラリーカーに搭載されたサスペンションが今や一般車向けにも市販されているとかって設定は良かったね。
後、最終戦に新型ターボチャージャーを搭載して挑む件とか。
実際に市販車を改造して行うラリーの目的の一つをハッキリと示しているから凄く良い。
レースは「走る実験室」と呼ばれていて、F1とかでもそうではあるんだけど、特にラリーや耐久レース(WECとか)では一般車に転用しやすいパーツは多いんじゃないかな。
そういう所で社会を支えているんだってメッセージも送られている所が、この映画、良いなぁって思うんだ。
内容に触れそうなの、ここまでだからここまでで良いや。
今の日本では、モータースポーツはマイナースポーツ。レースは「暴走行為」と同一視されかねない風潮も色濃い中、こういったモータースポーツを題材にした作品が沢山出てくると良いなぁって。
以前にやっていた「RUSH」もモータースポーツ…F1を通じた人間ドラマを描き出していて、良かったしね。
一方で、編集構成に関しては、まるで実況放送観ているかのようなデジタルな画面から会場の様子に切り替わる場面があって、これはレース観てる人にはお馴染の構成だから親近感湧くよね。
風光明媚な景色からいきなりラリーカーの走行シーンに映るのは、F1総集編で良くある編集方法から取ったらしく、そういう所でもファンには嬉しい見せ方かも。
後、バリバリではないのだけれど、恋愛要素もあって。
映画評論とかで、恋愛要素入れると女性受けするみたいな話があったりもするようだし、こういう要素から、ファンにも一般人にも良い作品なのかなぁって思った。
これでモータースポーツの窓口が更に広がると良いねぇ。
ところで、エンドクレジット観てたら、ラリーカーのドライビングスタントマンしてたのが、奴田原文雄さんだったんだが…!!
これは凄いぞ…!
伝説的なラリードライバーの一人だ!
もう一人の、勝田範彦さんは存じ上げなかったんだけど、ちょっと調べたらこっちも凄い人だった!
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