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2016年3月 4日 (金)

鈍足進行

わぁい、今日は順調だったぞー!!

…ここ1ヶ月半くらいはこうあるべきだった。








続きから、調子乗って鷺フォーミュラパロの第2戦。






第2戦・マレーシアGP
セパン:セパン国際サーキット
1周5.543km/56周
コーナー数:15
マレーシアの首都クアラルンプール近郊、セランゴール州セパンにある高速サーキット。
F1では1999年からレースを開催している。
コースはグランドスタンドを挟んで並ぶ2本のストレートと、それを繋ぐように配された高速コーナー群が特徴。
熱帯地域特有の高温多湿なコンディションはシーズンが始まって間も無い、できたばかりのマシン&パワーユニット、そしてドライバーにとって過酷な環境を提供する。それに加え、非常にスコールが多く、展開を大きく変える要因となる。
シーズン初めに行われる、ヨーロッパ外のレース「フライアウェイレース」4連戦のうちのひとつ。実はクアラルンプール国際空港の敷地内にある。
首都のクアラルンプールは近代化が著しい都市であり、国営石油企業がある等資金がありそうな国だからか、商談の交渉の場として活用されていると思われる。
イスラム教が国教である事を考えると、多分表彰台で配られるのはローズウォーター。

雨の確率:大(スコール)
セーフティカー導入率:中(雨絡み等)
・熱帯地方特有の高温多湿な環境はマシン、パワーユニットに厳しい
・各チーム共パワーユニットの冷却を行う為、冷却機能を強化したパッケージを持ち込む事が多い
・暑さはドライバーの体力的にも厳しい
・突然の大雨
・雨は展開を大きく変える事がある
・時にはレインタイヤですらまともに走れず、赤旗中断になる事も
・予選が中断されたり、予選や決勝の時間が後ろ倒しになったりする事もある
・路面が荒く、タイヤ摩耗しやすい
・ポールポジションから優勝する可能性は大体5割程度
・DRSゾーンは2箇所
・1箇所目はホームストレートで、DRS検出ポイントは15コーナー
・2箇所目は14コーナーから15コーナーまでのバックストレートで、DRS検出ポイントは12コーナーと13コーナーの間
・2本のストレートとその後のコーナー(15コーナーと1コーナー)はオーバーテイクポイント
・スタート直後の1コーナー、2コーナー辺りでは順位争いが見られる
・中断中はバナナやアイス等の食べ物を食べるドライバーの姿が国際映像に捉えられる事がある
・国際映像に鳥が映る事がある


〜予選までの週末〜
秋の気配漂うオーストラリアから赤道に程近いマレーシアへ。
蒸し暑い熱帯の気候と頻繁に発生するスコールはフリー走行に影響を与えた。
各チーム共冷却機能を強化してきてはいるものの、早くもパワーユニットにダメージを負って走行不能となるマシンが出てきている。
更に、午後の走行となるフリー走行2回目は走行時間半ばから終盤にかけてどしゃ降りの雨による赤旗中断。
雨が上がった後も無理して走ったマシンがスピンする等、しっかりとした走行ができない状況になり、各チームのマシンセッティングは遅々として進まなかった。
迎えた予選日の午前中、フリー走行3回目は晴れ、各チームが予選と決勝に向けた積極的な走行を行い、調整を重ねた。


予選(天候:曇り/途中スコール)
ポールポジション:No.15 ラヌ/アカツキ
2位:No.02 フラ/フィン
3位:No.29 ベルン/デザートローズ
4位:No.80 沙子/SOSB
5位:No.07 ハーシェル/アカツキ
6位:No.51 ブルーシア/フィン
7位:No.71 オルナ/ピンクスター
8位:No.22 まみ/デザートローズ
9位:No.90 ぎごく/ピンクスター
10位:No.59 エリンゲート/SOSB

11位:No.09 モチ/モチ
12位:No.50 ゴウ/NTG
13位:No.43 ムメ/ハイウェイ
14位:No.49 ささくれ/ハイウェイ
15位:No.44 ネギタレ/NTG
16位:No.06 カオル/モチ
17位:No.03 ひより/SCT

18位:No.13 アリオト/ウェストモール
19位:No.14 都市霧/ウェストモール
20位:No.11 チビ/KCB
21位:No.96 サニタ/SCT
22位:No.12 ミルザム/KCB
23位:No.10 ユアーナス/スタープラム
24位:No.08 ランプ/スタープラム


アカツキ
ラヌ(1位)、ハーシェル(5位)
ラヌが今季初のポールポジションを獲得。
ハーシェルは予選Q2終盤に降ったスコールで濡れた路面によって、Q3でリズムを崩してしまった。
チームは2戦連続となるポールポジション獲得。

フィン
フラ(2位)、ブルーシア(6位)
両ドライバー共に濡れた路面で躍動した。
フラは2戦連続となる2番手、フロントローを獲得。
ブルーシアはQ2終盤のスコールに助けられ、予選Q3に進出した。

SOSB
沙子(4位)、エリンゲート(10位)
この週末は空彦に代わり、沙子が出走する。
その沙子はQ2のアタックをスコールに降られる直前に行い、トップタイムを記録してQ3へ進出。Q3では時間ギリギリのタイミングでアタックを行い、ほぼ乾いた路面を利用した。
エリンゲートはQ3に進出するも、マシンの仕上がりに納得が行かず、Q3でのアタックを行わなかった。

ハイウェイ
ムメ(13位)、ささくれ(14位)
両ドライバー共にQ2で敗退。
ムメはマシンの仕上がりに納得が行かずに飽きたのか、Q2の2回目のアタックを行わなかった。
ささくれはQ2の2回目のアタック中にスコールに遭い、滑ってクラッシュした。

デザートローズ
ベルン(3位)、まみ(8位)
暑い環境での走りに自信を覗かせるチームの期待に応え、両ドライバーともQ3に進出した。
ベルンは3位に入り、セカンドローを獲得した。

ピンクスター
オルナ(7位)、ぎごく(9位)
両ドライバー共、2戦連続となるQ3進出を果たし、チームは自信を取り戻しつつある。
しかし、Q3では両ドライバー共急速に乾きつつある路面に苦労した。

モチ
モチ(11位)、カオル(16位)
モチはQ2の2回目のアタックを開始した直後にスコールに遭い、アタック所ではなくなってしまった。
カオルはQ2を蒸し暑さとスコールによってまとめきる事ができなかった。

NTG
ゴウ(12位)、ネギタレ(15位)
チームは今季初めて予選に参加したが、蒸し暑さに苦労した。
ゴウは後もう少しでQ3に進出する所だったが、スコールに阻まれた。
ネギタレはフリー走行1回目で暑さによってパワーユニットが壊れ、新しいものに交換した。彼は走行時間が少なく、マシンの調整不足が響いた。

ウェストモール
アリオト(18位)、都市霧(19位)
チームはまずまずの週末を送った開幕戦とは違い、2台揃ってのQ1敗退を喫した。
都市霧はもうすぐ雨が降ると予想していたが、実際にその場に居合わせる事はできなかった。

SCT
ひより(17位)、サニタ(21位)
ひよりはQ2で速いラップを刻めなかった事に苛立ったのか、気ままにふらふらし初めて一時黄旗が提示された。
サニタは蒸し暑さに苦労し、Q1敗退。

KCB
チビ(20位)、ミルザム(22位)
両ドライバー共、中盤の高速コーナーセクションに苦労した。
少なくとも、決勝をスタープラムの2台より前からスタートできる。

スタープラム
ユアーナス(23位)、ランプ(24位)
両ドライバー共、暑いコンディションに苦労し、グリッドの最後尾列からスタートする事となった。


決勝(天候:晴れのち曇り/途中スコール)
優勝:No.02 フラ/フィン(25Pt)
2位:No.29 ベルン/デザートローズ(18Pt)
3位:No.15 ラヌ/アカツキ(15Pt)
4位:No.07 ハーシェル/アカツキ(12Pt)
5位:No.80 沙子/SOSB(10Pt)
6位:No.51 ブルーシア/フィン(8Pt)
7位:No.59 エリンゲート/SOSB(6Pt)
8位:No.50 ゴウ/NTG(4Pt)
9位:No.22 まみ/デザートローズ(2Pt)
10位:No.90 ぎごく/ピンクスター(1Pt)

11位:No.44 ネギタレ/NTG
12位:No.71 オルナ/ピンクスター
13位:No.09 モチ/モチ
14位:No.14 都市霧/ウェストモール
15位:No.10 ユアーナス/スタープラム
16位:No.12 ミルザム/KCB
17位:No.08 ランプ/スタープラム
18位完走扱い:No.96 サニタ/SCT

以下、リタイア
No.11 チビ/KCB
No.13 アリオト/ウェストモール
No.06 カオル/モチ
No.49 ささくれ/ハイウェイ
No.03 ひより/SCT
No.43 ムメ/ハイウェイ


アカツキ
ラヌ(3位)、ハーシェル(4位)
ポールスタートのラヌが3位表彰台を獲得。彼女はレース中盤にスコールが降るまでトップを走っていた。
ハーシェルは苦手な雨に見舞われるも好走を見せ、スタート順位より1つ上でフィニッシュした。

フィン
フラ(優勝)、ブルーシア(6位)
中盤にスコールが降る展開を見事に利用したフラが今季初優勝。
ブルーシアは6位に入り、自己最高位を更新した。
チームはコンストラクターズランキングでトップに浮上。2位のアカツキとは1ポイント差の接戦となっている。

SOSB
沙子(5位)、エリンゲート(7位)
沙子はスタートから好走を見せていたが、スコールによって一旦後退。スコールが去り、路面が乾いてくると元の調子を取り戻した。
エリンゲートはまたしてもマシンの出来に不満を漏らしていたが、2戦連続となるポイント獲得。
チームはアカツキと16ポイント差の3位につけている。

ハイウェイ
ささくれ(リタイア)、ムメ(リタイア)
今季初となるダブルリタイアとなった。
ささくれはスコールの最中にスピンしてクラッシュ、リタイアした。
ムメはスコールが降り始めるとガレージに戻った。

デザートローズ
ベルン(2位)、まみ(9位)
中堅チームは難しい状況をものともせず、2戦連続となるポイントを獲得した。
ベルンは3番手スタートから2位表彰台を獲得。

ピンクスター
ぎごく(10位)、オルナ(12位)
雨を得意とするぎごくが貴重な1ポイントを獲得。彼女は終盤、まみと9番手を争った。
オルナはスコールが降り終わるまでは上位をキープしていたが、終盤に失速した。

モチ
モチ(13位)、カオル(リタイア)
モチは激しいスコールで体が溶けかかりながらも完走を果たした。
カオルは蒸し暑さとスコールで調子が上がらなかったが、終盤に差しかかろうかという所でマシントラブルが発生、ガレージに戻った。

NTG
ゴウ(8位)、ネギタレ(11位)
ゴウが2戦連続となるポイント獲得。
ネギタレはスコールによって濡れた路面でスピンを喫した後、何とか追い上げたが、ポイントには届かなかった。

ウェストモール
都市霧(14位)、アリオト(リタイア)
アリオトはチビとのバトル中に接触し、リタイアした。

SCT
サニタ(18位)、ひより(リタイア)
ひよりはスコールが降り始めるとガレージに戻ってリタイア。
サニタは蒸し暑さに苦しんだ後、ラスト数周でマシンが白煙を吹き、ストップした。

KCB
ミルザム(16位)、チビ(リタイア)
チビは数周に渡ってアリオトを追っていたが、互いに接触してリタイアした。この接触はレース中の事件と判断され、ペナルティ※1はなかった。

スタープラム
ユアーナス(15位)、ランプ(17位)
チームは初めてのダブル完走を達成。
ユアーナスは蒸し暑さに苦しんでいたが、スコールが降ると躍動した。


ドライバーズランキング
1位:No.02 フラ/フィン(43Pt)
2位:No.07 ハーシェル/アカツキ(37Pt)
3位:No.29 ベルン/デザートローズ(28Pt)
4位:No.15 ラヌ/アカツキ(15Pt)
5位:No.49 ささくれ/ハイウェイ(15Pt)
6位:No.59 エリンゲート/SOSB(14Pt)
7位:No.25 空彦/SOSB(12Pt)
8位:No.51 ブルーシア/フィン(10Pt)
9位:No.80 沙子/SOSB(10Pt)
10位:No.71 オルナ/ピンクスター(6Pt)
11位:No.50 ゴウ/NTG(5Pt)
12位:No.06 カオル/モチ(4Pt)
13位:No.22 まみ/デザートローズ(2Pt)
14位:No.90 ぎごく/ピンクスター(1Pt)
15位:No.14 都市霧/ウェストモール(0Pt)
16位:No.08 ランプ/スタープラム(0Pt)
17位:No.96 サニタ/SCT(0Pt)
18位:No.09 モチ/モチ(0Pt)
19位:No.13 アリオト/ウェストモール(0Pt)
20位:No.10 ユアーナス/スタープラム(0Pt)
21位:No.12 ミルザム/KCB(0Pt)
22位:No.44 ネギタレ/NTG(0Pt)
23位:No.03 ひより/SCT(0Pt)
24位:No.11 チビ/KCB(0Pt)
25位:No.43 ムメ/ハイウェイ(0Pt)

コンストラクターズランキング
1位:フィン(53Pt)
2位:アカツキ(52Pt)
3位:SOSB(36Pt)
4位:デザートローズ(30Pt)
5位:ハイウェイ(15Pt)
6位:ピンクスター(7Pt)
7位:NTG(5Pt)
8位:モチ(4Pt)
9位:ウェストモール(0Pt)
10位:SCT(0Pt)
11位:スタープラム(0Pt)
12位:KCB(0Pt)


※1・ペナルティ
ルール違反や危険行為を行った時に科せられるもの。
主に使われるのは「グリッド降格ペナルティ」、「ドライブスルーペナルティ」、「○秒ストップペナルティ」、「○秒加算ペナルティ」の4つ。

グリッド降格ペナルティ…主に3、5、10グリッド降格が多い。次の決勝レーススタートまでの間に適用される事が多く、接触やパワーユニット交換、ギアボックス交換辺りを原因とするものが多い。
ドライブスルーペナルティ…接触やルール違反等、レース中のアクシデントに対して適用される、スタンダードなペナルティ。ピットロードを決められた速度で通過しなければならないという内容。これを消化しないでチェッカーを受けると、「○秒加算ペナルティ」に転換される。
○秒ストップペナルティ…主に5秒ストップが多い。決勝レース中に適用される事が多く、これを受けるとピットインして定められた時間止まらなければならない。接触やルール違反等が原因。
○秒加算ペナルティ…時間は5秒とか10秒とか色々。決勝のフィニッシュタイムに言い渡された時間が加算されるペナルティ。ストップペナルティを消化出来なかった際にこのペナルティに転換される。こちらも接触やルール違反等が原因。

また、チームやドライバーが罰金を払うペナルティもある。
例えば、ピットストップを済ませてピットレーンに送り出したら、ピットレーンを走っていた他車と接触しそうになったとか。ピットインしてコースに戻った直後にタイヤが外れたとか。

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