« 五十歩百歩 | トップページ | 過剰 »

2015年11月12日 (木)

沙漠を駆ける閃光

アメリカの原爆開発関連施設が国立歴史公園に指定されたと報じられていますね。

アメリカの原爆開発計画、「マンハッタン計画」に関連する施設がある3地域を「マンハッタン国立歴史公園」という名称で国立歴史公園に指定したという事です。
その3地域、記事を見た限りはニューメキシコ州ロスアラモス、テネシー州オークリッジが記載されています。
Wikiを見る限り、ワシントン州ハンフォード(リッチランド?)が多分、最後の1地域でしょうね。
前の2つと並んで解説されていますので。


ロスアラモスはマンハッタン計画の中枢を成す研究施設が置かれていました。
おそらく、関連する中でも最も有名な場所でしょう。
原爆を製造した場所ですしね。
所長になったロバート・オッペンハイマーの他、研究所にはニールス・ボーア、エンリコ・フェルミ、ジョン・フォン・ノイマン等その筋の人には分かる錚々たる顔ぶれが…。
現在はロスアラモス国立研究所になっており、核兵器開発、テロ対策、核不拡散、核テロ抑止の為の支援隊育成、コンピュータ科学、情報通信、生命科学等様々な分野の研究が行われているそうです。

オークリッジはウラン精製工場とかがあったようです。
それらを前身とする研究施設は今、「オークリッジ国立研究所」として、生物学、化学、物理学、計算科学、エネルギー関連、ナノテクノロジー等幅広い科学分野の研究が行われているそうです。
オークリッジの町は「アトミック・シティ」とか「シークレット・シティ」なんて呼び方もあるそうで。

ハンフォードはプルトニウム精製工場があったようです。
ここで精製されたプルトニウムはニューメキシコ州アラモゴード沙漠で行われた人類初の原爆実験「トリニティ実験」に使用された原爆や長崎に落とされた原爆「ファットマン」に使われていたようです。
この工場があった施設はハンフォード・サイトと呼ばれているようです。
現在、アメリカ最大級の核廃棄物問題を抱えている地であるとか…。


これらの地域の国立公園化は歴史的に見て非常に重要な事だと思います。
後は、日本の被爆者の会が求めている被曝地の実相もしっかり含めてもらえれば…。
俺の理想としては「広島平和祈念資料館」のように、原爆の説明もしつつ被曝の説明もする事ですかね…。
まさしく生誕地なので、原爆関連の技術・仕組みとか開発背景・秘話とかに関して、より詳しく説明できるのかもしれませんね。(現在の核兵器に通じる箇所は公開無理かもしれませんが…。)
広島・長崎に残した跡やその後の人々の歩みとか…「広島平和祈念資料館」にも並ぶような感じで!
ホント、あそこは科学的な視点からの展示もあって、多角的な姿勢が良かったんよ。

どちらか一辺倒になってはいけないし、しっかりとバランスの取れた良い整備をして欲しいものですね。
勿論、将来への展望…安全保障等の展示も。

うまい事できれば、「原爆ドーム」のように世界遺産にはなれないにしても、今話題の世界記憶遺産辺りにはできるんじゃないかと。
科学発展の現場の一つであるし、戦争、核兵器、安全保障等の観点からも是非とも残るべき遺産になり得ると思う。

|

« 五十歩百歩 | トップページ | 過剰 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 沙漠を駆ける閃光:

« 五十歩百歩 | トップページ | 過剰 »