わたしゃ神だよ!!1!
「…で、何で俺が出る事になっちゃったんだか。。」
はぁ…、とため息を一つ付き、ネギタレは目の前のテーブルに送り付けられた闘技会大会要項の分厚い冊子を投げ捨てた。
サポーターは誰にするか、チケットは誰に渡すか…そんな事をぼんやりと考えながら、座っていたソファに横になり、目を瞑る。
…そんなネギタレを柱の影から覗く怪しい影が1つ。
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「レイ様、お呼びでしょうか?」
所変わって…ここは宇宙の果てにも近しい場所にある、ヘブンズドア領域。
領域で最大の浮遊大陸の一角に建つ、少しゴスロリ調の屋敷内。
「おぉ、来たなミーネたんVv
実はな、ミーネたんに良い話があってね。」
「良い話…ですか?」
ここは炎と大地を司る1番目の賢者、テルブレイズの『書斎』。
その居間にあたる部屋で、家主のレイは嬉々とした表情をしていた。
それに対し、ミーネは少々怪訝な表情。
何故なら、ここに呼び出されると、やれお茶持ってこいだの、やれ一人でモンスターハントしてこいだの、やれ束縛されろだの、やれベッドに横たわれだの、いつもロクな事がないからだ。
「ミーネたん、そんな顔すんなって。可愛い顔が台無しだぞ。」
「は、はぁ…。」
「で、良い話ってのはな…」
何気に軽く口説かれて思わず苦笑するミーネ。
と、レイは朗らかな表情から一変、真剣な表情に変わる。
いつもの、命令を下す時の表情だ。
ミーネ達はこの表情の時に下された命令には絶対服従するようにと刷り込まれている。
「ミーネたん、修行の一環として、ブルーシア島主催の闘技会に参加してこい。
負けたらどうなるか…分かっているな?」
「…はい、レイ様。仰せのままに。」
跪き、頭を垂れて誓うミーネを見下ろす冷酷な表情。
次の瞬間、そんなレイの表情が嬉々とした表情に戻った。
「…あぁ、そうそう。
サポーターは俺様とペレな。
で、チケットはアイネとファイとかいうのとリーベとかいうのに送っておいた。」
ぼーん。
「えっ、えっ…それってどういう事ですか…?」
「サポーターってのはな、出場者をサポートする人で、2人まで付ける事ができるんだとさ。出場者控室とかにも入れる。
で、チケットってのは3枚あるんだが…応援しに来て欲しい人がSS応援席って座席で観戦できるようになるチケットだ。」
ミーネの顔が真っ赤になったのを、レイはニヤニヤと楽しそうに観察していた。
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「…あれ?!
ない…!ない…!!ない…!!!」
「ん〜、五月蝿いですねぇ…。どうしたですかぁー?」
発狂しそうな勢いで何かを探し回るネギタレの五月蝿さにまみはムッとした表情のまま居間に入ってくる。
今は夜。
ネギタレは寝過ぎてしまったようだ。
「ないんだよ!ないの!!」
「ないって…何がですかぁー?」
「チケットだよチケット!!」
「なんのですか。」
「闘技会の!!」
「闘技会のチケット?
それなら、私がある人に渡したけど?」
「え。」
ひょこっと姿を現したエリの一言に、思わず固まるネギタレ。
因みに、エリは誰に渡したか、頑なに教えてくれないのでした。
ネギのサポーターはフラとムメ、チケットはまみとエリで決定。
チケットのもう一人は…うんw
因みに、メテオスサイドのペレ→ゲルゲル♀、アイネ→コロニオン♀、ファイ→ファイアム♂、リーベ→フロリアス♂
ね。
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