これまた世界観再アップ
アナサジ星。あれです、所謂“パラレルワールド”。同じだったり全然違ったり差が大きいので結構不安定な世界かも知れませんね。
〜地理・環境〜
アタカマ系第2惑星。
時々強風が吹く見渡す限り荒野の惑星。ジオライト星に比較的近い場所に位置する。メタモアークの亜空間航行により1週間以内で到達する距離だ。
惑星Ziのように月が2つ見える。大気は薄く、非常に乾燥している、とても厳しい環境。風によって砂塵が舞い上がり、空を薄いピンクや薄い橙に霞ませているのが通常の状態。夕方は青い空となる。逆に、全く砂塵が舞っていない状態もあり、その場合はジオライトや地球と同じような空の色となる。風は常に吹いている状態だが、強弱はまちまち。荒野にはサボテンや荒れ地でも生える草が多く生え、所々に、メサやビュート、アーチ状の岩やバランスドロックのような浸食された岩が幾つもそそり立ち、オーストラリアにあるエアーズロックのような一枚岩が横たわると言う光景が広がる。川が流れている箇所は物凄く少ないものの、一応あることにはある。水の流れや強風で岩が風化・削られた渓谷地帯や峡谷も多く存在し、渓谷の底でまだ川が流れている所もあればすっかり川が干上がってしまった所もある。流れている所でも、極僅かな量しか流れていない所が大半である。数ある渓谷の中でもレッドキャニオンは宇宙盗賊やアナサジのならず者達の拠点が数多く存在することで有名。又、惑星のどっかには完全なる砂漠が存在し、古代アナサジ地上人が建てたと言われる不可思議な遺跡が残っている。その周辺に魚のような外見の巨大生物に蛇のような超巨大生物等の生体反応あり。この一般的にサンドオーシャンと呼ばれる砂漠地帯やレッドキャニオンではF-ZEROグランプリが開催されるとかなんとか。 この辺りだけは砂塵が然程舞っておらず、空が青いのが通常の状態。
又、サンドオーシャンに程近い荒野に近未来的な外観のアナサジ宇宙港が存在する。殆どはジオライト行きだが、稀にオレアナ行きやフォルテ行き、ケイビオス行き、メガドーム行きもあるようだ。
砂漠でも逞しく生きられ、又、移動手段としても使用可能な馬の一種やラクダの一種等の有蹄類が生息している。アナサジ星人が飼っていることも。更に蛇の一種や蜥蜴の一種、トビネズミの一種、トビウサギの一種、ハムスターの一種、隼の一種、鷲の一種、鷹の一種、サソリの一種、フンコロガシの一種等爬虫類・哺乳類・鳥類・節足動物等の小動物も多く生息している。渓谷に残る河川には魚類や両生類も生息しているようだ。
惑星内のある部分には天然のサボテン畑が存在したりしているようである。
星の北方には大規模な収容所が存在する。そこで亡くなった多くの人々の無念の情等が今も漂っているのか、この一帯は常に薄気味悪くて何となく息苦しさが倍増する感じ。長く留まっていると気分が悪くなって体調を崩す場合も。実はこの収容所、今も使用中。
〜アナサジの行政〜
アナサジの行政区分の単位は「州」。
アナサジにも一応行政が存在するが、行政のあるサンドオーシャン州(アナサジ星の北半球、比較的高緯度地方にある)のみにしか勢力を維持できていない。サンドオーシャン州の北方にはアナサジ星の中でも特に治安が悪く、宇宙海賊のアジトが幾つもあるレッドキャニオン州があるが、全く統治できていない。レッドキャニオン州の更に北方にあるデススコーピオン州に収容所がある。
因みに、サンドオーシャン州はその大部分が州名の由来となった神秘の沙漠・サンドオーシャン(砂砂漠)に覆われており、近未来的な宇宙港もこの州に存在する。比較的穏やかな環境で、青空が良く見られるが、流石に砂嵐は結構多い。
アナサジ星には他にも天然のサボテン畑があるカクタス州や何故かフンコロガシの一種の生息数が多いスカラビ州、礫砂漠・岩石砂漠の宝庫であるナバ・アパッチ州等がある。
〜ウェストビュート州〜
アナサジ星の行政区分の1つで、アナサジ星の緯度0度地域(地球で言う赤道)から南側に存在する南半球の州。
緯度0度地域からの下降気流の影響で、星内でも比較的強風が吹いている日数が多く、荒涼とした荒野や土砂漠にメサやビュートと言った浸食地形の存在する。その数はアナサジ星で最も多い。
東隣りにはイーストビュート州がある。
〜メサアタナシア〜
ウェストビュート州のほぼ真ん中に位置する町。
強風が吹く日数の多い同州において強風の日が少ない等、比較的穏やか地帯に存在する。町周辺は開けた場所にあるのだが、周囲を見渡すとメサやビュートが多数見受けられ、特にメサが多い。
ティエラ一族の初代が開拓して誕生した町である。
通常、アナサジ星の町は水が湧き出る場所に築かれ、5〜50年程の後に水が枯れると人々は移動し、町は廃墟となるのが普通であるが、メサアタナシアは400年以上も前からこの場所に存在する、アナサジ星では珍しい町である。
その歴史はアナサジ星で最も古い。
町並みは昔の町並みと現在の町並みが融合しており、最も繁栄している町の1つである。
この町の近くの地下には地底湖や大規模な地下水脈の類いがあるようで、その為に長く繁栄しているのである。今も尚、水が枯れる様子がない。
別名「永久(とわ)の町」。
〜地上族と地下族〜
アナサジ星人は大きく分けてアナサジ地下人とアナサジ地上人の2種類に分けられる。が、だいぶ前に地下人は地上人によって滅ぼされてしまっている。しかし、まだ地下人がいると信じられているので大変高額な賞金をかけられており、賞金目当てのガンマン達が血眼になって地下人を探している。しかし、とある酒場のマスターやとある賞金稼ぎの彼氏等生き残った地下人をかくまう地上人も僅かながら存在する。
地下人に関する情報はその殆どが失われてしまっているので地下人が生活していた当時のことを知ることは大変難しい。
地下世界への入り口は渓谷の崖や荒野にある岩の崖等に多数存在し、荒野にも生えるような草で覆い隠されているものもある。が、その入り口や内部通路は醜悪で不穏で澱んだ空気に包まれ、さながら地上人の侵入を拒んでいるよう。もっとも、地下世界はいつどんな災難が待ち受けているか分からない大変危険な場所なので立ち入りは禁止されてしまっているのではあるが。一部の噂に寄ると殺された地下族の怨念が漂っていて、立ち入る者に災難を降り掛からせるという。実際に亡霊を見たと言う者までいる。
〜生活〜
アナサジ星人にピストルはもはや必需品。保安官も一応存在するものの基本的に自分の身は自分で守らなくてはならない。ピストルの腕前だけではなく、身体能力や判断能力等総合的に優れていないとこの惑星で天寿を全うするまで生き延びることは難しいと思われる。星の数程ガンマンは居れど「凄腕」と呼ばれる程のガンマンはそうそういないと言われているのだから。
極一部のアナサジ星人はサボテンになることができる。こうなると全く動くことが出来ないが、サボテンになっている最中は加齢しない。同種族の者であれば本物のサボテンと見分けられ易いので無闇矢鱈にサボテンになるのは危険であるとも言える。
コーヒーに酢を入れるアナサジ星人も極一部居るようだ。更にその中のほんの一握りの者はコーヒーに様々な調味料やオリーブオイル等を入れて楽しんでいるんだとか。
アナサジ星地上人の住居は基本的に西部開拓時代のものと同じ感じで丸太等の木材で作られている。荒涼とした地では非常に貴重なものである水が湧き出る場所の周辺に町が作られ、発展する。しかし、約5〜50年で枯れてしまうので枯れ始めると住人は移動し、廃墟となった町が残される。その為、惑星内には廃墟となった町が多く存在し、ならず者がアジトを築く。廃墟はいずれ、強風等により風化して消滅する運命だ。
川の周辺に町が出来ることもあるが、水流や風に地面が削られて渓谷状になっていくので、やがては住居が渓谷の奥底へ落下する等して町としての機能を失い、朽ち果てていく。渓谷の底には住居等町だった残骸が半ば埋もれているような形で存在し、地下世界への入り口や収容所周辺程ではないが不気味な様相を漂わせている。
数少ない川の周辺は廃墟と同じくらい危険。金に目の眩んだ賞金稼ぎやならず者がウヨウヨしているかもしれない、潜んでいるかもしれないので。
アナサジ星の地形は常に変わり、全てを把握することは難しい。常に開拓を行っている為、フロンティアスピリットの精神が自ずと育つ…と思う。
アナサジでは地下人が滅び去った頃からアナサジ歴が使用され始めている。基準は地下族の滅亡した年。
通貨はアナサジドル。
〜軍事〜
アナサジ星には「軍」というものは存在しない。しかし、大抵のアナナジ星人はガンマンや賞金稼ぎ等で馴らしているので軍人にも負けない程強い。つか、並の軍人すら凌ぐ。とは言え、大抵は個人戦が得意なので皆バラバラの団結力無し。惑星防御時もてんでバラバラでコンビが全然合わない。
兵器等の類いも存在はしないが、惑星防御用の原始的な投石機が至る所に配備されている。この投石機、威力が半端なく高くて超高性能の戦闘機すら一撃で墜とすことが可能。つか戦車とかの分厚い装甲を持っているものも一撃で仕留められるとか。
〜外交〜
近隣のジオライト星、オレアナ星、ファイアム星と同盟を結ぶ他、フォルテ星、ケイビオス星と「大地と生きる」同盟を結んだ同盟星である。メガドーム星とも同盟を結んでいるようである。
〜地下世界と地下族・襲撃事件〜
アナサジの地下は特殊な発光鉱物により、さながらケイビオスの大鍾乳洞のような淡い紫の明かりに包まれている箇所が殆どであり、その姿は神秘的である。又、地下湖や地下河川、地下滝も多数存在。中には澄み切った青が美しい超透明な水をたたえた神秘の湖や落差が大きい滝等もある模様。
基本的に水滴が落ちる音や水の流れる音、蝙蝠の声(?)や飛ぶ音以外は静かなスペースとなっている。
落盤や鍾乳石の落下、落石、河川の氾濫や洪水等も頻繁に発生しており、危険地帯となっている。霧や靄、霞の発生している所もあり、神秘的な光景により一層の拍車をかけるのだが、殆ど無人となった現在では不安をかき立てる要素でしかない。因みに、怨霊や霊魂の目撃例は霧、靄、霞が発生している箇所で多いとか。
勿論動物が住み着いており、蝙蝠はもちろんの事、蛇、カマドウのような昆虫類、目が殆ど退化しているテナガエビやザリガニ、カニ等の甲殻類、魚類、微生物と多岐に渡る。
アナサジ地下族は幾つかの種類に分かれており、基本的な生活スタイルは変わらないが、習慣や風習等がそれぞれ異なる。特徴はどの種族も共通しており、癖毛や並外れた視力、水脈を当てる能力、聴力、嫌な予感等を感じる直感力等々を備えている。
アナサジ地下族に関する数々の伝説や噂があるらしい。
500年以上前に地上族による地下族掃討作戦が展開、1つの種族を除いて殆ど全滅した。時が経ち、13年前に大規模な残存地下族駆逐作戦が行われ、一族は壊滅。13年前の駆逐作戦の主導は地上族至上主義を唱えて有名なティエラ家当主、マーダ・シン・ティエラ氏。その娘、サンドラ・グランド・ティエラ氏やマーダ氏の父、ナサル・ルデ・ティエラ氏、有名で数々の武勇伝を持つ賞金稼ぎのアナシス・ルード・クエイク氏等が活躍したという。因みに、マーダ氏の息子、『神速のセルヴァ』の異名を持つセルヴァ・シン・ティエラ氏は現在家出中で、『荒野の悪魔』の異名を持つ相方の女性と賞金稼ぎをしており、マーダ氏はこれについて「息子が立派な賞金稼ぎになったのは喜ぶべきことであるが、家出中だというのは当家最大の汚点であります。」と語っている。又、マーダ氏の母、嫁、息子が地上地下共存派であることも汚点であるようだ。
駆逐作戦の7年後には収容所にいた地下族は全滅している。その辺りから地下族に対する賞金が跳ね上がっている。しかし、地下族は殆ど見つからないからか、癖毛のある地上族が“地下族”として収容所に収容されたり、連行されて地下族に対して行う扱いをされたり、撃ち殺されたりするケースも多い。
現在では生き残った地下族の一握りが地上族として暮らしているらしい。地下で変わらぬ生活を送る者もいるかもしれない。
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