こっそり世界観
ファイアム星。
〜地理・環境〜
オリンポス系第1惑星。
核から高熱を放ち、自転の速度が速い灼熱の惑星。誕生して数十億年が経ってもその熱は変わらない。ジオライト星に近い惑星の1つであり、メタモアークの亜空間航行により1週間以内で到達す距離である。
惑星内は主にサラサラとした流動性のあるマグマとマグマでも容易に溶けない鋼鉄分を含むとても固い岩盤で覆われている。岩盤上は一面荒涼とした台地になっているが、かつてマグマの通り道になっていた洞窟(鋼鉄分が少なく、意外と脆い)やクレーターのような窪みもあり、意外とバラエティに富む。非常に活発な惑星で、常に至る所でマグマが大陽のプロミネンス宜しくマグマの海から噴出している。マグマ噴出孔なんてのも至る所にあり、大量の活火山や休火山も存在する。この惑星のマグマは池のように溜まり、川のように流れ、海のように広がる。勿論マグマは煮立ってポコポコ音を立てている。油断してると泡が破裂したときに飛び散ったマグマにぶち当たるかもしれない。風はあるが、温風を通り越して熱風、灼熱風である。時折火の嵐(ファイアストーム)や火の竜巻(ファイアトルネード)が発生する。空は赤く、マグマから黒煙や白煙が立ち上る。空からは雨の変わりに灰が降ってくる事があるそうだ。極稀に火の粉が降って来るとか来ないとか。煙等によってほぼいつも曇り空。恒星の光が差す時間は短い。
惑星内側の熱と超圧力によって様々な宝石の原石が豊富に採取できる他、鉱物資源が非常に多い。命知らずの他星の業者や採掘会社が鉱山とか掘って資源を採掘しているらしい。
地盤の深い所まで採掘をして行った結果、休火山が突然の大爆発を起こし、危険地帯となってしまった採掘場跡が存在する。その一帯は「ファイアフィールド」と呼ばれ、F-ZEROコースが出来てしまったとか何とか。あまりの熱さと危険の為、観客も観戦するだけで大変なこっちゃである。
ファイアム宇宙港は広く、一段と高い岩盤の台地に作られており、安全性を考慮してそこから各地域へと向かうシャトルが出ている。宇宙港周辺やシャトルの軌道沿いにはファイアムとメックスが共同開発した「自動マグマ操作装置」があり、より安全性を高めている。
ファイアム星にはいくつもの生命体が誕生し、滅びていった生物の変遷があり、現在はマグマに適応した特殊な生物が棲息する。細菌や微生物から全身燃え盛る鳥や蝙蝠、マグマを泳ぐ魚類、ナメクジのような軟体動物等特殊な生態系を見せており、学者の間でもとても興味深いものである。が、どれも個体数が極端に少なく、いつでも絶滅危惧状態。勿論今まで見つかっている全種類レッドリスト入り。因みに、通常の生物が素のまま赴くのはとても危険である。ある程度温度等が保たれた建物の外に出るのは自殺行為。酸素が濃く、窒素、二酸化炭素、一酸化炭素、硫化水素等の一般的には有害とされる気体も多く大気中に含まれる。勿論、酸素が有害気体である生物にとっても地獄。
〜生活〜
ファイアム星人の住居は岩盤の中や岩の台地の上に岩や鋼鉄、コンクリートのような混合物等で作られる。岩盤の中の住居は特に壁や天井をコンクリートのような混合物や釘等で固めたり止めたり、鋼鉄で補強したりして落盤しないようしている。窓は基本的に耐マグマガラスで出来ており、マグマが直接降り掛かってきても溶けない特殊な作りである。生活レベルはごく標準的で、ジオライト等と大差がなく、水がないだけだったりもする。因みに、ファイアム星人は水が大の苦手で、ある意味天敵でもあるのだが、水分を取らないと脱水症状を起こしてしまう為、他惑星からの輸入飲料水がスーパー等で売られている。食料になるようなものも大体育たない惑星なので大多数を輸入に頼っている。地熱は豊富なので、それを利用して近年ではジオライトでいう「ビニールハウス」に似た形式下で「疑似恒星光ライト」というものも併用して植物が栽培されたり家畜を飼ったりするようになってきたとか何とか。因みに、売られている物品とかは自然着火とか蒸発とかしないように特殊なフィルムで包まれているそうだ。地熱発電・マグマ発電によって電気も通っている。
岩盤の中の住居はさながらマンションやアパートのようで、台地の上に建ち並ぶ住居はさながら住宅地。
ファイアム星人は頭が宜しくないというイメージがあるが、それには個人差があり頭脳明晰な人も勿論いる。生活を見る限り、結構頭良さげな気さえしてくる。学校も勿論あるので、殆どの人が教養を学んでいる。物覚えが悪くて覚えらんない人も結構いるが。
ファイアム星人はミュージシャンを志す者も多く、その大多数がロックバンドを結成しており、日々しのぎを削っている。ロックはファイアムの大衆文化の象徴であり、とてつもない人気を誇る。今や人気ロックバンドの出演する番組等が他惑星に流れる程で、他惑星でのライブも精力的に行われてもいる。
通常のマグマよりだいぶ温度が低いのに冷えて固まらない不思議な「マグマ温泉」というものが流行…というか、人気だったり。「マグマスパ」たる事業に手を出している企業もあったりする。火に馴染む生物にとってまさに極楽であり娯楽そのものだが、通常の生物にとっては危険以外の何物でもない。
因みに、ジオライト星のように岩盤浴も人気だそうだ。
辛いものが好きな人が多いとの噂。ファイアムの家庭料理は辛い味付けのものがわんさかある…らしい。
〜軍事〜
ファイアムには明確な“軍”が存在しない。傭兵団とか衛兵団とかそこら辺が大多数である。それに加え、ファイアム星人は老若男女、赤ん坊まで全員が個人差はあれ、マグマや火を自在に操る事の出来るサイキッカーであるので、いざとなればそこら辺の人たちが立ち上がって団結したりする。意外と結束力が固い地域社会を築いている…ことも多い。メテオには傭兵団、衛兵団、民間人関わらず集団でマグマを操って対処している。又、「自動マグマ噴射装置」なんてのもあって補助的役割を果たしているそうだ。因みに、戦闘機とか武器の類いはファイアム政府が用意・整備してあったりする。が、補助的な役割での使用が前提のようで、実際殆ど使われない。
炎の惑星の住人であるからか、荒っぽい性格が意外といるファイアム星人の争い事は大体激しい口喧嘩だったりする(売られた喧嘩は買う、売られてない喧嘩も買うタイプが結構いる)が、その他どちらがマグマをより多く操れるかとか、どれだけ複雑な動きをさせられるかとか、どれだけ高くマグマ柱を噴出させられるかといったようなことで優劣を決める事もあるらしい。
〜外交〜
ヒートヘッズ星とは「灼熱地獄」同盟を結んでいる同盟星関係である。又、近隣のジオライト星、アナサジ星、オレアナ星とも同盟を結んでいる。メックス星やオレアナ星等とは技術的な同盟も結んでいるそうだ。政府というものが存在しないゲルゲル星とは同盟の代わりに友好関係を築いている。
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